自己愛性人格障害の上司のモラハラがウザい・・
こんな悩みに苦しんでいる方もいると思います。
自己愛性人格障害の人はそれほど多くないですが、もし職場の上司にいたらかなり厄介。
モラハラを引き起こす可能性が高いので放置は厳禁。
しっかり対策して自分を守ることが大切です。
今回の記事ではツイートの内容を深掘りすべく、自己愛性人格障害の上司への対処法を紹介していきます。
実体験も紹介するので参考にしてね。
【職場モラハラ】自己愛性人格障害の上司への対処法
自己愛性人格(パーソナリティ)障害はモラハラ上司としては強敵ですが、代表的な対処法があり、対策することで被害を和らげることが出来ます。
対処法を紹介します。
- 褒めて尊敬している振りをする
- 自己愛上司の言動を真に受けない
- 改善のためでも指摘はしない
- 自己愛上司の思惑を外す
- 根本的に解決するなら転職は有効
詳しく説明していきます。
褒めて尊敬している振りをする
自己愛性人格障害は「優位に立ちたい」「自分の素晴らしさを認めさせたい」と思っている人が多いので、「私はあなたより下であなたは凄い」と伝えると満足します。
「こいつは分かってる」と思われると攻撃対象から外れるのでモラハラを回避することが出来ます。
凄いと思っていないことを褒めなければいけないので辛い部分ですが「業務の一環」と言い聞かせて実行してみてください。
自己愛上司の言動を真に受けない
自己愛性人格障害の人が実際に仕事ができれば自然と優位性を保てますが仕事の出来ない人も多いです。
その場合、他人を落とすことで自分の優位性を保たなければいけないので、罵声を浴びせたり、「いかにあなたが下らないか」延々と説教される場合もあります。
マウンティングするために言っていることであり、事実ではないので真に受けてはいけません。
「自分ってそんなにダメなのかな」「他人から見るとそんな風に思われてるんだ・・」と勘違いさせることも自己愛の戦略の一つなので注意が必要です。
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改善のためでも指摘はしない
たとえ前向きな提案でも自己愛性人格障害は、「反抗している」とらえる場合が多いです。
反抗していると思われると、全力で徹底的にその提案を潰し、さらに人格を否定したりして自身の優位性と正当性を作り出そうとします。
話がこじれるだけなので、改善が必要な場合は遠回しにアプローチするか、「上司の発案」ということにして穏便に済ませましょう。
自己愛上司の思惑を外す
自己愛性人格障害のモラハラの標的になると、他の人と話していると割り込んできて、孤立させようとしてきたり、地味で辛い仕事ばかり振られて手柄を取られたり、さまざまな思惑に振り回されることがあります。
上司の目の前では大人しく孤立し、目を盗んで周りとコミュニケーションを取るようにしたり、仕事に関しては事前に役割分担する仕組みにするなどして怒らせない形で思惑を外すことも重要です。
自己愛性人格障害の上司は人望がない場合が多いので、他の職員と裏で協力すると快適に過ごせると思います。
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根本的に解決するなら転職は逃げではない
いくつか対処法を紹介しましたが、どれも根本的解決にはならず、自己愛性人格障害の脅威に怯えながら働くことに変わりはないです。
根本的に解決するには転職するしかありません。
自己愛性人格障害の上司にモラハラを受けた方へのアンケートでも、7割の方が転職して解決しています。
10名にアンケートをとって7名転職を選んでいます。
この転職率の高さは自己愛上司のモラハラを解決することの難しさ、手強さを表しています。
体調を崩して退職に追い込まれる人も多いので早めの判断が懸命です。
自己愛性人格障害の割合は人口の1〜6%程度なので「転職先にも自己愛がいる」というリスクは比較的低いと思われます。
自己愛性人格障害を改善するには心療内科などで長い時間をかけて治療を行う必要がある場合が多いので、退職しても「負け」でも「逃げ」でもありません。
ひたすら耐えても、対抗しても、良い方向には向かわないので自分を守るためにも転職をおすすめします。
自己愛上司からモラハラを受けた実体験を紹介
自己愛性人格障害の上司からのモラハラ体験談アンケートの回答者の中から4名の実体験を紹介します。
体験談1:質問すると馬鹿にしてくる上司
はじめに自己紹介をお願いします。
ユキと申します。30代女性です。
医療事務をしていた時に自己愛上司の被害にあいました。
上司からのモラハラの内容を詳しく教えてください。
自分がわからないことは聞いてくるくせに、こちらが聞きに行くと馬鹿にした態度をとられました。
自分たちで判断できないことがあり、これ以上患者さんを待たせるわけにはいかないと、上司に判断を仰ぎに行った時に、「てかさ、こんなんも自分たちで判断できないわけ?少し考えれば分かることじゃない?レベル低すぎる。」と他の社員の前で罵られました。
それなのに後からみんなに悪く思われたくないからなのか「さっきのは大丈夫だった?また何かあったら聞いてくださいね。」とフォロー入れて来たりします。
みんな呆れていました。
面倒な上司ですね。
他にも印象に残った出来事があれば教えてください。
ある時突然「自分がやったわけじゃないとか思ってるわけ?なんでそんなに他人事な顔して聞いてるわけ?」と言われたことがあります。
身に覚えもなく、実際他の人のミスだったことが分かりました。
そりゃあ他人事な顔もしますよね、知らないんだから。
もちろんとばっちりだったことを謝ってくることはありませんでした。
どうしようもない上司ですね・・。
モラハラに対して何か対策はとりましたか?
こちらに非があるときは素直に受け止めて仕事をしていました。
ですが、それ以外は極力聞き流して無視することを覚えました。
あまりに聞いていない感じだとまたつっかかってくるのでとりあえず謝ってその場をしのぐことも多くなりました。
最終的には耐えられなくて転職を選びました。
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体験談2:朝礼で自分の偉大さを語る上司
はじめに自己紹介をお願いします。
ノブと申します。
30代男性です。
モラハラにあった時は事務職でした。
ノブさん
自己愛上司からのモラハラの内容を教えてください。
自分は才能がある特別な人間だと思い込みの激しい方で、自分の素晴らしさを朝礼で語るのです。
何度も聞いている話なので、話を聞いているふりをして相槌などをしないでいると、今言ったことの復唱と自分の素晴らしさについて答えるように言われました。
答えられないと無能呼ばわりされました。
ノブさん
かなり異常ですね。
その他印象的だったエピソードはありますか?
1日に1回は必ずモラハラ上司の元へ用もないのに行かなければならず、〇〇さんって素晴らしく頼りになりますね。
〇〇さんのおかげで仕事が円滑に回ってます。
などというおべんちゃらを言わなければならなかったことです。
ノブさん
子供のような上司ですね・・
何か対策は講じていましたか?
完全に無視する方が、こちらは楽でいいのですが…。
それだと仕事の決済などに支障をきたす為、朝に声をかける時間を作り、担当者を決めてモラハラ上司の機嫌を損ねることのないように最新の注意を図っておりました。
ノブさん
そのような環境で、辞めたいとは思いませんでしたか?
実際、最後には耐えられなくて退職しました。
我慢の限界でした。
ノブさん
体験談3:モラハラのストレスで胃潰瘍に・・
はじめに自己紹介をお願いします。
タカシです。
40代男性です。
モラハラ上司の被害を受けたのは事務職をしていた時でした。
タカシさん
モラハラの内容を詳しく教えてください。
上司が新しく赴任してきて、初日だけは静かに私達の様子を見ていたものの、翌日から私を含む全員を意味不明な理由で怒鳴り始め、くだらない小さな仕事のやり方を押し付けてきた。
小さな修正など怒鳴る必要などないようなことも、突然キレて怒鳴るので、みんなビクビクして誰も彼のオフィスに近寄らなくなった。
タカシさん
印象に残っている出来事があれば教えてください。
大学生のインターンが実習で入りフロントデスクで電話番をしていた時
1件上司宛の電話が入り転送しようとしたところ、誤って切れてしまった。
それを知ってものすごい勢いで怒鳴り始め、その場でインターンをやめさせるような勢いでした。
タカシさん
社外の人間にまで危害を加えていたんですね・・。
どのようにモラハラに対処しましたか?
胃潰瘍のような状態になり、それをきっかけに本気で退職・転職を考え始めたました。
次の仕事が見つかっていなかったですが、当時のパートナーに懇願し、精神的なストレスに耐えられずにまず辞めることにしました。
タカシさん
体験談4:重大なミスを部下になすりつける上司
はじめに自己紹介をお願いします。
ケイスケ、20代男性です。
自己愛に出会った時は建設コンサルタントとして勤めていました。
ケイスケさん
モラハラの詳細を教えていただけますか?
休日の前日の夕方にいきなり膨大な量の仕事を私に与え、休日明けに提出しろと言ってきました。
それがほぼ毎週で休みなんて1年間に数日しかありませんでした。
そして提出しても物凄く細かいことを指摘して何度もやり直しを命じられました。
これがエンドレスに続きます。
機嫌が良いときは滅多になくて、たいてい怒鳴ったり無視してくるかなので一緒の空間にいてとても疲れました。
ケイスケさん
言いなりにすることで優位性を示しているんですね・・。
特に印象に残っているエピソードはありますか?
2人で県の担当の方と道路設計の打ち合わせをしていたとき、モラハラ上司が担当した作業のミスを相手から指摘されました。
彼は慌てふためいて最終的に責任を私に転嫁し、相手の目の前で罵倒したことが忘れられません。
会社に帰ってから副社長に市役所からその話が伝わったときには、副社長に真実を語って平謝りしていました。
でも私への謝罪はありませんでした。
ケイスケさん
大人のやる事とは思えませんね。
どのように対策しましたか?
さらに上の上司に相談しました。
ですがまともに取り合ってくれず、技術系社員の最高責任者である副社長に直談判しに行きました。
すると会社としてもモラハラ上司の扱いに困っていて今後モラハラ上司を部下のいない専門職(いわゆる左遷コース)に異動させると言いました。
それで私は1年間だけ待つことにしましたが結局モラハラ上司は左遷されずだったので愛想が尽きて転職しました。
ケイスケさん
なかなかモラハラ上司を対策するのは難しいですね・・。
ご協力ありがとうございました!
実体験はかなりひどいものが多いですね。
まさに理不尽の塊で自己愛性人格障害の上司にモラハラを受けた人の転職率が高いのも頷けます。
会社に訴えても状況は変わらず、実際問題、転職以外に解決策がないとも言えますね。
自己愛性人格障害の改善は困難
自己愛性人格障害は医師の管理のもと治療が行われます。
本人が病院に行ってくれれば改善の余地がありますが、ほとんどの自己愛性人格障害の上司はモラハラをしている自覚がありません。
モラハラ上司のアンケート回答者11名に「上司はモラハラをしている自覚があったか」伺いました。
自覚をしている上司は1人もいませんでした。
自覚をしていないので改善する可能性はゼロです。
実際に体験した方に改善する可能性があったかもアンケートで伺いました。
全員が「改善の可能性はない」と感じています。
さらに上の上司に直談判するなどかなり過激な対抗策をとってもなかなか改善はきびいようです。
モラハラがつらくて辞めようかと迷う方へ
モラハラが辛くて辞めようか迷う場合は、いち早く決断して退職するべきです。
- アンケートからもわかるようにモラハラ上司は改善しない
- 相手が改善しない以上、自分が動くしかない
- 自己愛のモラハラを受けた方の7割が退職を選んでいる
- アンケートでもモラハラが原因で体調を崩す人がいる
正直、自己愛性人格障害の常識が通用しないのでどうしようもありません。
体験談では「胃潰瘍になった」「心療内科に通うことになった」など体調を崩している方もいて、みなさんが思っているよりも事態は深刻です。
遅かれ早かれ退職に向かって行動していくことになると思うので、体調を崩して取り返しがつかなくなる前に早めに行動しましょう。