地方公務員辞めたいんだけど、なかなか踏み出せない・・
こういう方は非常に多いです。
地方公務員を辞めるのは通常の転職よりも心理的ハードルが高いですよね。
「もったいない」とか「せっかく安定してるのに」という考えが邪魔をします。
一歩踏み出すには辞めたい理由を再認識し、辞めた方々の体験談から学ぶことが最も重要です。
まず、公務員を辞めたいなら辞めていいので、そのことについて詳しく話します。
その後で地方公務員を辞めた体験談や辞めたいと思う理由を詳しく解説していきます。
「辞めたくても辞められない」人のための解決策も解説しています。
地方公務員を辞めたいなら「もったいない」と考えなくて良い
地方公務員は安定や世間体の面で非常に優れていますが、いざ仕事を始めてみると、精神的、体力的、金銭的にも辛い事も多いですし面倒な仕事内容も多いですね。
しかし、地方公務員の離職率は低めです。
「せっかく公務員試験に受かったから辞めるのもったいない」
「安定している職業だから辞めるのはもったいない」
「周りに相談しても公務員辞めるなんてもったいないと言われる」
ともったいない思考が自由な退職を邪魔しています。
結論を言うと辞めたいなら辞めて良いです。
地方公務員を辞めることがもったいないと言いますが、辛い仕事に耐えて日々を過ごす方がもったいないです。
離職率は低いですが地方公務員を退職している人は決して少なくありません。
平成30年度には4万人以上が普通退職しています。
これだけ多くの人が退職しているので、あなたが退職できない理由はありません。
ぜひ「もったいない」はやめて自分を解放してあげてください。
とはいえ、なかなか辞めたくても辞められない人も多いと思うのでそんな場合は対処法を確認しておきましょう。
地方公務員を辞めた3人の体験談を紹介
地方公務員を実際に退職した方の体験談を紹介します。
体験談1:好きな仕事ではなかった
はじめに自己紹介をお願いします。
チサトと申します。30代です。
27才の時に小学校の給食調理員を退職しました。
公務員を退職した理由を詳しく教えてください。
大体あまり好きな仕事ではなく、人間関係も難しい職場でした。
途中でやめる先輩もいて、正規職員だった私にしわ寄せが来て忙しい目にあいました。
パート職員が半数になり、正規職員がしないといけない仕事が結構ありました。
途中でメンタルになって辞める先輩もいました。
異動があるべきなのに、私はずっと同じ大規模校で給食調理員をしていたことも退職の理由です。
公務員を辞める決心をした決め手を教えてください。
これといった出来事があったわけではないですが、仕事もきついし、人間関係も難しいので耐えきれなくなったことが決め手です。
退職への不安もあったと思いますが、退職を実行した時はどんな気持ちでしたか?
色々忙しい思いしても、辞めれるので嬉しかったです。
色々事務手続き、自分のロッカーの掃除などしました。
退職して良かった点はありますか?
給食調理員はすごくえらい仕事でしたが、次についた県庁の事務は自分に合っていました。
もちろん人間関係も良かったです。
退職して後悔はありませんか?
採用された時から辞めたかったので、後悔はありません。
退職して良かったです。
ありがとうございました!
体験談2:ノルマがきつかった、公務員気質に嫌気がさした
はじめに自己紹介をお願いします。
30代のテツヤと申します。
28歳の時に郵便局にて保険外交(郵政外務)をしていましたが、退職しました。
公務員を退職した理由を詳しく教えてください。
元々郵便配達業務からの配置替えでしたが、契約ノルマ等をこなせず上司から叱責される毎日でした。
郵便業務に異動願いを出す事も考えていたのですが、公務員気質というものに嫌気が差してきたこともあり、思いきって退職しました。
公務員を辞める決心をした決め手を教えてください。
公務員体質に嫌気が差した事ですね。
組合同士のいがみ合いや上司のパワハラとか。都市部の郵便局では特に顕著でしたから。
地方公務員を辞めるにあたり、どのような懸念点がありましたか?
地元が田舎だったので変な噂が立たないか気にしましたね。
不祥事起こして辞めたんじゃないかとか。
田舎は天下の公務員ていう考え方をされる方が多いので。
後は雇用保険が無いので、直ぐに仕事を見付からなかった場合の生活の不安も、あるにはありました。
退職への不安もあったと思いますが、退職を実行した時はどんな気持ちでしたか?
私の場合は、さばさばしたものでした。
辞めると決めた時点で開き直ってましたので。
周りの空気は良くありませんでしたが、ここから抜け出せると思うと気が楽になりましたね。
退職して良かった点はありますか?
日々のプレッシャーから解放された事が大きいですね。
ノルマに追われることが無くなったのが一番良かった点です。
退職して後悔はありませんか?
民間の食品会社に転職し、しがらみが少なくて楽なので後悔はありません。
待遇面では差がありますが、親方日の丸的な独特の体質の中にいたら、間違いなく病んでたと思います。
ありがとうございました!
体験談3:サービス残業と職場からの圧力がしんどかった
はじめに自己紹介をお願いします。
ワカコと申します。
40代です。
公立保育所の保育士をしていましたが、29歳の時に退職しました。
公務員を退職した理由を詳しく教えてください。
持ち帰りの仕事やサービス残業がものすごく多く、徹夜する日も多かったからです。
定時後1時間で子供の保育園のお迎えのために帰ったり、子供の体調不良で子供の保育園から連絡があったりすると嫌な顔をされ、「(私の)親に頼めないの?他の職員はそうしてるのに」と周りから嫌味を言われるようになりました。
私は家事育児に関しては家族親族の協力もあまり望めない環境だったので、このままでは育児との両立が難しいと感じました。
公務員を辞める決心をした決め手を教えてください。
家事育児との両立がだんだん難しくなり、加えて職場からの「もっと働け」といった圧力が苦痛になっていました。
決め手としては自分自身が体調不良になったのと、子ども自身にも度重なる延長保育と病児保育で無理をさせ、子供が風邪をこじらせて入院したことが一番大きかったです。
退職にあたり、どのような懸念点がありましたか?
安定した収入や福利厚生などを手放すことになるので、今後うまく暮らしていくことが出来るかという不安がありました。
また、当時は次の職をまだ探していなかったため、資格は一応持っているものの、次回うまく転職できるかどうかが心配でした。
退職への不安もあったと思いますが、退職を実行した時はどんな気持ちでしたか?
心配はあったものの、退職出来て大変な仕事内容や責任、残業などから解放され、家事育児に自分の時間をかけることが出来るという喜びの方がはるかに大きかったです。
退職して良かった点はありますか?
大量の持ち帰りの仕事や残業、仕事や責任から解放されたことが、何よりうれしかったです。
家事育児に自分の時間をかけることが出来ることがありがたかったです。
退職して後悔はありませんか?
後悔はありません。
再就職もできましたしあの時頑張って続けていたとしても、あの仕事内容とサービス残業、そして持ち帰りの仕事の量は、私の能力やメンタル、環境では結局無理だったと思います。
ありがとうございました!
3人の体験談を紹介しましたが、みなさん不安がある中でも「退職をして良かった」と感じています。
悩んでいる方は勇気を出して一歩踏み出すことが重要です。
今の時代、LINE1本で退職することも可能です。ぜひチェックしておいてください。
地方公務員を辞めたい理由ベスト13
多くの人が地方公務員を辞めたいと考える理由をまとめました。
- 仕事がつまらない
- AIでもできる仕事だから
- 給料に満足できない
- 民間企業で使えないスキル
- 副業したい
- うつ病になりそう
- クレーム対応が面倒
- 残業が多い
- 人間関係がしんどい
- 地域が割れてしまう
- 尊敬できる人がいない
- チームで仕事ができない
- 1つの仕事を長く続けられない
心あたりがある方も多いと思うので簡単に説明していきます。
仕事がつまらない
公務員の仕事内容については様々ではありますが、基本的に独創性が高くやりがいのある仕事というよりは安定志向で形式的な仕事が多いので面白みに欠けます。
自分の裁量できめられる範囲も少なくなる傾向にあるので「ただこなすだけ」と感じる人も多いです。
AIにもできる仕事
事務作業系の公務員の仕事に関してはAIに取って代われるとと言われています。
人件費削減のためのAIの導入も都道府県によっては検討される可能性があるので、公務員でありながら将来どうなるかわからない側面もあります。
給料に満足できない
公務員の給料は安定はしていますが、サービス残業が多いので時給に換算するとかなり低い場合もあります。
ついつい「残業代が出れば給料いくらになるんだろう」と考えてしまう方も多いと思います。
民間企業で使えないスキル
地方公務員の業務において使うスキルは公務員の中だけにとどまる内容のものも多いです。
民間企業に転職した場合についていけないことも考えられるので早めの転職がおすすめです。
副業したい
公務員は副業を禁じられているので副業で収入を得ることも新しいスキルを習得することもできません。
仕事の中でしか行動ができないので向上心の強い方には狭苦しくなってしまいます。
うつ病になりそう
公務員は自分の裁量が少なく、言いなりなことや人間関係の悪化、仕事がブラックできついことなどからうつになりやすいと言われています。
いくら安定している職業とはいえ体調を崩してしまっては元も子もありません。
クレーム対応が面倒
公務員は税金から給料が支払われていることからクレームの対象となりやすい傾向にあります。
また、制度に対する市民の声など、どうしようもないことに対するクレーム対応も多く、嫌気がさしてしまいます。
サービス残業が多い
「公務員は定時で帰れる」というイメージが強いかもしれませんが、業種によっては100時間を超える残業を強いられる場合もあります。
公務員には労働基準法が適応されず、ブラックな状態は放置されます。
しかも、残業代は100%支給されるわけではなく、サービス残業が非常に多い実態があります。
人間関係がしんどい
公務員は離職率が低いので人間関係が合わなければ、ずっと付き合って行かねばならず辛いです。
付き合いの飲み会も多く、煩わしい人間関係も多いです。
地域で顔が割れてしまう
地方自治体で勤めている場合などは地域の住民には意外にも顔が割れている場合も多いです。
出かけた先で出会ったしまったり、買い物の品を見られていたり肩身が狭い思いをする方も多いです。
尊敬できる人がいない
公務員は実力主義で出世していくわけではないのでモチベーションの低い上司も多く、尊敬できない場合があります。
上司との絆が強ければ充実して仕事を送ることができるので、そういった意味で公務員はやりがいがない可能性があります。
チームで仕事ができない
公務員は業種にもよりますが、隣のデスクの人と作業内容が違う場合もあり、チームでプロジェクトを行ったりする場面は少ないです。
それぞれの作業となってしまうので孤独感を感じる方も多いです。
1つの仕事を長く続けられない
公務員は数年周期で配置換えになることも多く、1つの仕事を長く続けられません。
慣れてきたところで異動になる場合もあるので落ち着いて仕事をしたい方には向かない場合ばあります。
まとめ:人生を有意義に過ごすために転職しよう
公務員の仕事が自分に合っていないと思いながらも、
「せっかく公務員は安定しているから」
「公務員辞めるなんて親に言えない」
「辞めると言っても許してもらえない」
など様々なハードルはあると思います。
しかし、退職代行サービスを利用すれば全てのハードルを乗り越えることができます。
なので、もう「辞めない理由」を探すのはやめましょう。
ためらっているうちに人生は刻々と過ぎていき、過ぎた時間は戻ってきません。
「今」の大切さを理解すればするほど「退職するしかない」と感じるはずです。