トレードと凡事のお話 その255

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先週末のNYクローズ後に北朝鮮が旗対嶺付近から日本海に向けて

短距離ミサイルを発射しました。週初の市場反応が注目されます。




■先週(821日から825)の主な出来事や要人発言




先週は、ドルインデックスが93.40で始まり、軟調傾向で推移して、

92.47で週の終値になりました。

10年債利回りは週レベルで2.169%に低下しました。

NY原油先物(WTI)10月限は週の終値で47.87ドルに下落しました。

NYダウは週間139.16ドル上昇、21813.67ドルで週の取引を終える。



<821()>

日経平均は39.12円高で寄り付き77.28円安の19393.13で大引け。

10年債利回りは2.20%あたりで推移。

中国商務省

「米国が国内法に基づいて貿易の調査を行うことは無責任。

 中国への批判は事実に基づいていない。

 中国は利益を守るためにあらゆる適切な措置講じる。」

朝鮮労働党機関紙・労働新聞

「米国の敵視政策と核の威嚇が続く限り、

 核武力強化の道から一寸たりとも退かない。」

ロンドン時間に米10年債利回りは2.18%台で推移。

独連銀月報

2017年のドイツ経済成長は6月時点での予想を上回る可能性。

 夏の四半期は強い経済モメンタムを示している。

 輸出の伸びとともに鉱工業生産が堅調。

 ユーロ高が物価圧力を抑制している。

 今後数ヶ月でドイツのコアインフレは上昇する見込み。」

NY時間に原油先物が47ドル台へ下落。

ムニューシン米財務長官

「大統領のためにこの職務にあることを誇りに思う。

 債務上限引き上げで議会と協議する。

 9月中の債務上限引き上げを要請。

 中国の国債保有高を懸念すべきではない。

 ヘルスケア法案の行方は見通せない。

 関心は税制改革に移るだろう。減税は暫定より恒久がより良い。

 暫定的でもないよりは良い。」

米ナショナル・パブリック・ラジオ

「トランプ大統領は約4000人のアフガン派兵を命じる。」

NYダウは29.24ドル高の21703.75で取引を終える。



<822()>

日経平均は20.02円安で寄り付き9.29円安の19383.84で大引け。

日経平均は14ヶ月ぶりに5日続落。

朝鮮中央通信

「米韓軍事演習が昨日始まったことに関して、

 北朝鮮が演習の間、何もせずに気楽に待っていると

 両国が考えているならば、彩までである。

 演習の継続は朝鮮半島での模擬戦争の環境を作り出しており、

 米国は北朝鮮による無慈悲な報復を避けられない。

 北朝鮮がいつでも報復を行う準備をしながら、

 米国の行動を注視していることを忘れるべきでない。」

10年債利回りは2.19%あたりで推移。

米太平洋軍ハリス司令官

「米韓合同軍事演習に対する北朝鮮側からの警告について、

 北朝鮮のミサイルを破壊する能力に自信を持っている。」

ロンドン時間に米10年債利回りが2.21%台へ上昇。

コンスタンシオECB副総裁の講演テキスト

「不平等とマクロ経済政策についての内容で、

 具体的な金融政策・経済見通しには言及せず。」

ティラーソン米国務長官

「北朝鮮は幾らか自制している。北朝鮮と対話できることを望む。」

報道

「ボーイングが米空軍からICBMの更新受注。」

報道

「米財務省は北朝鮮の核兵器及び弾道ミサイル開発を支援したとして

 中国とロシアの個人および企業を対象に制裁を科した。

 6人の個人と10の企業・団体が制裁対象リストに加えれた。」

報道

「ホワイトハウスと共和党が税負担軽減の財源について合意。」

NY時間に米10年債利回りは2.21%台へ上昇。

NYダウは196.14ドル高の21899.89で取引を終える。



<823()>

日経平均は163.21円高で寄り付き50.80円高の19434.64で大引け。

10年債利回りは2.22%から2.21%あたりで推移。

ハリス米太平洋軍司令官

「金正恩委員長の挑発への外交的解決を望んでいるが、

 強力な軍事力に基づく強力な外交努力がカギだ。

 米国は同盟国を防護できる十分な準備態勢がとれている。」

ハイテン米戦略軍司令官

「北朝鮮の挑発抑制が可能な米戦略軍保有のすべての物資を

 朝鮮半島に注ぐ。ミサイル防御を含むあらゆる選択肢を考えてる。」

報道

NZ政府が経済成長見通しなどを下方修正。」

トランプ米大統領

「北米自由貿易協定NAFTAをどこかのタイミングで離脱へ。」

ドラギECB総裁

「調査によるとQEとフォワードガイダンスは成功している。

 金融政策は新たな課題に対して常に準備すべき。」

ユーロ買い反応。

バイトマン独連銀総裁

QE2018年に延長する重大な必要性みあたらない。

 インフレはECBの目標に向けた過程にある。

 債券購入を突然停止することは無いとの合意がある。

 QEの影響のネガティブ面が広がるような変化を懸念。」

EIA週間石油在庫統計では原油在庫が332.7万バレルの減少。

原油先物10月限は48ドル台。

トランプ大統領

「メキシコ国境の壁建設の予算獲得のためなら、

 米国を政府機関閉鎖の瀬戸際に追い込むことも辞さない。」

朝鮮中央通信

「英・豪に米国の火遊びに参加するなと警告する。」

ダラス連銀総裁

「テクノロジーの進展がインフレ抑制を支援。

 高債務は成長にとって阻害要因。

 年内に追加利上げをしたいとは言っていない。

 忍耐強く更なる情報を待ちたい。

 バランスシート縮小は近く始めるべき。」

エストニア中銀総裁

「これまでのユーロ高は大きな変化ではない。」

マコネル米上院院内総務

「デフォルト回避へトランプ大統領と協力。

 トランプ大統領と共有しているアジェンダを推進する決意。

 トランプ大統領とそのチームに定期的コンタクトを取っている。」

フィッチ

「米連邦債務上限が適時に引き上げられなければ、

 同国のAAA格付けを見直す可能性。」

10年債利回りは2.16%台へ低下。

NYダウは87.80ドル安の21812.09で取引を終える。



<824()>

日経平均は68.28円安で寄り付き80.87円安の19353.77で大引け。

10年債利回りは2.17%から2.18%あたりで推移。

CBI小売調査指数(8)は-10に低下。

NY時間に米10年債利回りは2.19%台へ上昇。

原油先物10月限は47ドル台。

共和党のマコネル上院院内総務

「トランプ大統領らの貿易関連での表現を懸念。」

ダラス連銀総裁

「政府機関の閉鎖は注意して見守るべき事態。

 近く再投資停止に入るべき。

 今年行動しないとは言ってないが、辛抱するべき。

 今年の成長率は2%超になると確信。」

米5年物TIPSの入札では最高落札利回り0.117%、応札倍率2.41倍。

サンダース米報道官

「秋の最大の焦点は税制改革。

 大統領はNAFTAの協議を逐一把握している。」

NYダウは28.69ドル安の21783.40で取引を終える。



<825()>

日経平均は47.35円高で寄り付き98.84円高の19452.61で大引け。

中国上海総合指数は1.83%高の3331.52で取引を終える。

10年債利回りは2.19%あたりで推移。

クリーブランド連銀総裁

「民間設備投資は今年、明るい光が差している。

 労働市場は引き続き強い。株価についてそれほど心配していない。

 金融政策の正常化は正しい方向。緩やかな緩和解除が支持される。」

ダラス連銀総裁(ブルームバーグTV)

「完全雇用の達成に前進している。現在は明らかに緩和的。

 市場や不動産の調整は健全なものに。

 インフレ圧力の勢いはゆるやか。

 バランスシート縮小開始をすみやかにすべき。

 FF金利については忍耐強くできる余裕がある。」

イエレンFRB議長

「金融規制の変更は穏やかであるべき。

 行き過ぎた楽観論のリスクは遅かれ早かれ返ってくる。

 危機後に導入された改革に対する批判は認識している。

 改革で安全性が高まったという指摘もある。

 一部の改革が流動性に影響を及ぼしている可能性はある。

 ボルカールール、保管的なレバレッジ比率の直し排除せず

 ボルカールールは一部シンプルにすることに利点がある可能性。

 FRBの二大責務については著しい成果。

 近年、大手の金融機関は改革を進めた。 (金融政策への言及なし)

NY時間に米10年債利回りは2.16%台へ低下。

ドラギECB総裁 

「世界経済の回復はしっかりしている。

 金融政策は過剰な反動を押さえるべき。

 欧州の景気回復は米国よりも初期段階。

 取引の開示性は危機に瀕している。

 保護主義への回帰はシリアスなリスク。

 緩い規制は金融政策緩和時に不均衡もたらす。

 インフレ目標にはまだ達していない、対応がまだ必要。

 量的緩和は非常によく作用している。

 インフレは自己で持続するようにはなっていない。

 ユーロ圏の景気回復は前進している。」

黒田日銀総裁

「非常に緩和的な金融政策続ける必要。

 FRBECBを注視も、日本は日本の立場。

 国債市場のタイト化で日銀買入の影響は強まる。

 企業や労組にはデフレマインドが以前として見られる。

 物価上昇率目標にはまだ距離。」

NYダウは30.27ドル高の21813.67で取引を終える。

北朝鮮が中国を批判

「ずうたいの大きい周辺諸国の行動が情勢を一層緊張させている。

 アメリカの機嫌をとって追従する勢力も

 アメリカの悲惨な運命を他人事と考えてはならない。」

報道

「北朝鮮は26日午前649分頃、東部の江原道の旗対嶺付近から

 日本海に向けて短距離ミサイル数発を発射した。」





<先週のドル円の概況>

先週のドル円は、週初21日に109.38レベルで始まり、揉み合いなが

らも軟調傾向で推移してロンドンフィックスに週安値となる108.63

下落しましたが、その後、切り返して、23日の東京時間序盤にかけて

109.82へ上昇する展開になりました。その後、反落して、24日のオセ

アニア時間にかけて108.85へ下落しましたが、その後、東京時間から

切り返して、揉み合いながらも堅調傾向で推移して25日のNY時間序

盤にかけて週高値となる109.84へ上昇する展開になりました。その後

ジャクソンホールでのイエレン議長の講演を背景に反落して109.11

下落した後に109.37レベルで週の取引を終えました。



<先週のユーロドルの概況>

先週のユーロドルは、週初21日に1.1758レベルで始まり、揉み合い

を経てロンドン時間に週安値となる1.1731へ下落しましたが、その後

NY時間後半にかけて1.1828へ上昇する展開になりました。その後、

22日のロンドン時間にかけて1.17台半ばへ反落して揉み合いになりま

したが、その後、23日のロンドン時間に1.1740へ下落した後に反発し

1.18を挟み揉み合う展開になりました。その後、25日のNY時間か

らドル売りを背景に上伸して、ジャクソンホールでのドラギECB総裁

の講演を背景とするユーロ買いも背景に堅調に推移して、週高値とな

1.1941へ上昇して1.1925レベルで週の取引を終えました。







●今週(828日から91)のドル・円・ユーロの注目点



<今週のドル円>

今週のドル円相場は、上昇した場合、まずは18日の高値109.59を巡

る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は23日の高値109.82

ら先週高値でもある25日の高値109.84、さらに上昇した場合110.00

の「000」ポイント、ここを上抜けた場合は17日ロンドン時間の戻り

高値110.36、さらに上昇した場合は16日の高値110.95から111.00

00」ポイントを巡る攻防が注目されます。

一方、下落した場合は、まずは24日の安値108.85を巡る攻防が注目

されます。ここを下抜けた場合は先週安値の108.63から18日の安値

108.60、さらに下落した場合は417日の安値108.13、ここを下抜け

た場合は108.00の「00」ポイント、さらに下落した場合は昨年11

15日の安値107.77を巡る攻防が注目されます。



今週のドル円相場は経済指標では、29日の日失業率と米ケースシラー

住宅価格指数と米消費者信頼感指数、30日の米ADP雇用統計と米第2

四半期GDP改定値と米第2四半期個人消費改定値と米第2四半期コア

PCEデフレータ改定値、31日の日鉱工業生産速報と中国製造業PMI

中国非製造業PMIと米個人消費支出と米個人所得と米コアPCEデフレ

ータと米新規失業保険申請件数とシカゴ購買部協会景気指数と米中古

住宅販売成約、91日の中国財新製造業PMIと米非農業部門雇用者

数と米失業率と米平均時給と米ISM製造業景況指数とミシガン大学消

費者信頼感指数確報、などが注目されます。



先週のドル円は、108円台後半から109円台後半を範囲とする上下動

の相場展開になり、週末のジャクソンホールでのイエレンFRB議長の

講演後に週初の価格とほぼ同レベルの109.37で取引を終えて、週足で

は上下にヒゲのある十字線となりました。

さて、ジャクソンホールのイベントを経過した今週ですが、先週末の

NYクローズ後に北朝鮮が米韓の軍事演習に対抗する意図もあったか、

旗対嶺付近から日本海に向けて短距離ミサイル3発を発射して武力示

威の挑発行動をしたことで、週初の動向がまずは注目されます。

この北朝鮮の短距離ミサイル発射に対して米国は「状況を監視する」

として慎重姿勢を示していることから大きな値動きにならない可能性

はありますが、過去に原爆実験が行われたことがある北朝鮮の建国記

念日を99日に迎えることで、この日が近づくにつれて北朝鮮リス

クが再び高まる可能性があり、引き続き北朝鮮問題が注目されます。

また、トランプ大統領が人種差別の元保安官を恩赦したことで、米世

論の動向が注目されますとともに、フィッチが「米連邦債務上限が適

時に引き上げられなければ、同国のAAA格付けを見直す可能性。」と

発表していることもあり、102日にデフォルトの危機を迎えること

になる「米連邦債務上限問題」の動向も注目されます。

そして今週は、米ADP雇用統計、米第2四半期GDP改定値、米コア

PCEデフレータ、米雇用統計、米ISM製造業景況指数など、米重要経

済指標が目白押しで、その結果と市場反応が注目されます。これらの

次第によってはボラタイルな相場展開となる可能性がありそうです。





<今週のユーロドル>

今週のユーロドル相場は、上昇した場合は、まずは201515日の

高値1.1976、ここを上抜けた場合1.2000の「000」ポイント、さらに

上昇した場合は1.2100の「00」ポイントから201512日の高値

1.2104を巡る攻防が注目されます。

一方、下落した場合は、まずは1.1900の「00」ポイントを巡る攻防が

注目されます。ここを下抜けた場合は25日のNY時間後半の押し安値

1.1864、さらに下落した場合は25日のロンドン時間の戻り高値1.1828

ここを下抜けた場合は1.1800の「00」ポイント、さらに下落した場合

25日のロンドン時間の押し安値1.1773、ここを下抜けた場合は23

の安値1.1740を巡る攻防が注目されます。



今週のユーロドル相場は経済指標では、29日の仏第2四半期GDP

定値、30日の独消費者物価指数速報、31日の独小売売上高指数と独失

業者数と独失業率と欧消費者物価指数速報と欧失業率、などが注目さ

れますが、対ドル通貨ペアとして、29日の米ケースシラー住宅価格指

数と米消費者信頼感指数、30日の米ADP雇用統計と米第2四半期

GDP改定値と米第2四半期個人消費改定値と米第2四半期コアPCE

デフレータ改定値、31日の中国製造業PMIと中国非製造業PMI

米個人消費支出と米個人所得と米コアPCEデフレータと米新規失業保

険申請件数とシカゴ購買部協会景気指数と米中古住宅販売成約、9

1日の中国財新製造業PMIと米非農業部門雇用者数と米失業率と米平

均時給と米ISM製造業景況指数とミシガン大学消費者信頼感指数確報

などが注目されます。



先週のユーロドルは、週初から週後半にかけて1.17台前半から1.18

前半を範囲とするレンジ相場となりましたが、週末のジャクソンホー

ルでのイエレンFRB議長の講演を契機とするドル売りと、ドラギECB

総裁の講演を契機とするユーロ買いを背景に、1.19台前半へと上昇す

る相場展開になりました。

さて今週は、いよいよ1.19台へと上昇したユーロドルが1.19台を維持

できるかかが注目されますが、経済指標では31日の欧消費者物価指数

速報と、対ドル通貨ペアとして、米雇用統計など米重要指標が注目の

焦点になりそうです。これらの次第によってはボラタイルな相場展開

となる可能性がありそうです。








■トレードと凡事のお話 その255



前回からの続きのお話です。



投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が

トレードでは当たり前なことこそが大切として、

「投資苑3」の中でこう語っています。



「相場には秘密があります。

 秘密がないということが秘密なのです。」



相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは

いったいぜんたい何なのでしょうか...。



今回は「トレードと凡事」その第二百五十五話です。



それでは、はじまり、はじまり~。^^





『おい、ジイさん。先週、注目のジャクソンホールのイエレンFRB

 議長の講演では金融政策への言及はなかったものの、ドル売り反応

 となり、そして、ドラギECB総裁の講演では「ユーロ圏の景気回復

 は前進している。」として、ユーロ買い反応となったよな...。』



「ふむ。そうであったのう...。溜口剛太郎殿。

 そして、週末のNYクローズ後に北朝鮮が旗対嶺付近から日本海に

 向けて短距離ミサイルを発射して武力示威の挑発行動をした事で、

 週初の市場動向が注目されるのう...。」



『先週末の北朝鮮の短距離ミサイルの発射は、今週初に

 かなりリスク回避の動きとなるのかねぇ...。ジイさん。』



「まぁ、米国がこの北朝鮮の短距離ミサイル発射に対して

 『状況を監視する』として慎重姿勢を示していることから

 週初、それほど大きな値動きにならない可能性はあろうが...、

 過去に原爆実験が行われたことがある北朝鮮の建国記念日を

 来週の99日に迎えることで、この日が近づくにつれて

 北朝鮮リスクが再び高まる可能性はあろうのう...。」



『引き続き北朝鮮問題は注目しておいた方がよさそうだな...。

 ジャクソンホールのイベントを終えた今週だけど、

 どんな相場展開になるのかねぇ...。ジイさん。』



「ふむ...。安易な予断は出来ぬが...、今週は米ADP雇用統計、

 米第2四半期GDP改定値、米コアPCEデフレータ、米雇用統計、

 そして米ISM製造業景況指数と、米重要経済指標が目白押しゆえ、

 次第によってはボラタイルな展開となる可能性はありそうじゃ...。」



『さてところで...、ジイさん。今日は何のお話だい?』



「ふむ...。今日は『トレードと脳内会議のお話』でも

 させてもらおうと思っとったのじゃが...、

 溜口殿のお顔を拝見していると、また気が変わってのう。

 『時間の価値のお話』でもさせてもらうとしようかのう...。」



『あははっ。よく気の変わるジイさんだな...。まぁ、よろしい。

 「時間の価値」とやらのお話を聞いてやろうじゃないか...。』



「よく、『時は金なり』とか『Time is money』とか言われておるが...

 時間にはとても貴重かつ重要な価値があるのじゃのう...。

 人の寿命はそれぞれではあるが、戦国時代では人生五十年と言われ

 現在、長寿社会とはなるも、およそ人生八十年余、約30,000日の

 それぞれの日々は、愛おしくかけがえのないものなのじゃのう...。」



『まぁ、ジイさん。あんたのように年寄りなら尚更だろうよ...。』



「以前、ドラマのテーマにもなったと思うが...、

 100億円を所有する余命間もない老人と、現在、所持金もない若者と

 入れ替わることが出来たとすると、どちらを選択するであろうか。

 所持金や資産はなくとも、夢と希望にあふれる若者になりたい、

 戻りたい、と思うのはジイのような老人だけではあるまい...。」



『まぁ、そうかもしれないよな...。』



「このように時間とは、かけがえのない価値のあるもので、

 トレードでも時間は重要なものなのじゃのう...。溜口剛太郎殿。」



『......。』



「日々、トレードに明け暮れるのも1つの人生の選択やも知れぬが...

 家族や友人との団らんの時間もかけがえのない大切な時間であり、

 のんびりスイングでチャートに張り付きにならないトレードも

 1つの選択肢になるであろうし、また、値動きの全てを追いかけて

 寝る暇も惜しんでフルタイムのトレードすることなど目指さずに、

 値動きのほんの一部だけを切り取るように短期トレードをするのも

 これもまた1つの選択肢になるのではなかろうか...

 たとえもしも、取り逃しがあったとしても、その分、家族や友人と

 有意義に時を過ごせたなら、これはこれで良いのではあるまいか。」



『まぁな...。トレードする事が人生の全てではないのだからな...。

 オレ様も最近はそう思うようになったぜ...。ジイさん。』



「時間を味方につけてトレンドに乗る『のんびりスイング』とともに

 『スワップ狙いトレード』も、時間を味方につけるという意味では

 決してバカにできぬ有力な戦略になるものなのじゃのう...。」



『リーマン危機以前はスワップ狙いのトレードもよく行われていたが

 今でもスワップ狙いのトレードは有効なのかい? ジイさん。』



「ふむ...。取引している証券会社によってはないところもあるが...、

 『TRY/JPY』はスワップ狙いの有力な通貨ペアとなろう...。」



『それって、トルコリラ/円、だよな...。ジイさん。』



「政変や、何がしかの危機における巻き戻しの動きには注意が要るが

 また、取引している証券会社によってスワップ金利は異なるが...、

 ある証券会社の場合では、運用資金300万円、レバレッジ5倍で

 TRY/JPY(トルコリラ/)1年間運用するとスワップ運用益は

 なんと約160万円にもなる計算となるのじゃのう...

 つまり、為替変動リスクはあるも、スワップ金利だけで見れば、

 何もせずに保有し続けているだけで年利50%以上というワケじゃ。

 バカにできないばかりか、下手に日々のトレードをするよりも、

 あるいは下手に銀行の勧めで投資ファンドを利用するよりも、

 よほど良い場合もあるのではなかろうか...。溜口剛太郎殿。」



『まぁ、為替変動リスクを考慮しないという前提ではあろうけれども

 年利50%以上ものスワップ金利を得れるということは凄いよなな。

 もしも、運用資金1000万円でレバレッジ5倍での運用なら

 買って保有しているだけで年500万円以上の利益となるんだから。

 そして、年利50%もの複利運用なら、税を考慮しても10年ほどで

 1000万円は1億円になるということになるんじゃないかな...。』



「あははっ。まぁ、トルコの政変がない、政策金利が今のまま、

 そして、何がしかの危機がないという前提の皮算用とはなろうが、

 計算上ではそうなるのかもしれないのう...。溜口剛太郎殿。」



『こうしてみると、為替変動リスクを考慮しない皮算用ながら

 スワップ狙いのトレードも決してバカにできないようだな...。』







なーんちゃって。

またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m




ではまた来週。