トレードと凡事のお話 その157

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今週はギリシャのアテネ証券取引所が5週間の長期休場を経て

再開される予定でその動向が注目されますね。

 

※来週89()の本ブログの更新は

 少し早目の夏休みで1週お休みさせていただきます。






●今週(83-87)のドル・円・ユーロの注目点


 


 


先週は、ドルインデックスが97.36で始まり揉み合い推移となって


97.44で週の終値になりました。


10年債利回りは週レベルで2.187%に低下しました。


NYダウは週間121.33ドル上昇。17689.86ドルで週の取引を終える。


 


 


先週のドル円は、(概要のみ記載) 週初27日に小幅な下窓を空けて


123.70で始まり、一時窓を埋めた後に、日経平均が200円超下落して


中国上海株式市場が8.48%の暴落となるなか、揉み合いながらも軟調


傾向で推移しました。その後、市場予想より強い結果となった米耐久


財受注への反応は限定的でNY時間序盤に週安値となる123.00へ下落


しました。その後、切り返すも、翌28日の東京時間仲値過ぎにかけ


123円台前半で揉み合いになりました。その後、5%超下落してい


た中国上海株式市場が下げ幅を縮小して、一時250円超下落していた


日経平均が下げ幅を縮小するなか再び切り返して、クロス円の堅調も


背景にロンドン時間前半に123.79へ反発しました。その後、NY時間


に入り発表されたリッチモンド連銀製造業指数は市場予想より強い結


果になるも米消費者信頼感指数が市場予想より弱い結果となったこと


を背景に反落して、NYダウが150ドル超の上昇となるも米10年債利


回りの低下を背景に軟調に推移して、翌29日の東京時間前半にかけ


て日経平均が100円超の下落となるなか123.33へ反落しました。


その後、東京時間後半から日経平均が下げ幅を縮小したことも背景に


切り返して、揉み合いながらも堅調傾向で推移して、NY時間に発表さ


れ市場予想より弱い結果となった米中古住宅販売成約には反応薄で、


NYダウが100ドル超上昇して米10年債利回りが上昇するなか、ロン


ドンフィックス過ぎに123.93へ上昇しました。その後、やや反落し


た後に米FOMCを迎えて「さらに一段の雇用改善と物価上昇への合理


的自信で利上げへ。経済徒労度の見通しはほぼ均衡。経済活動は緩や


かに拡大。物価はエネルギー安など背景に目標下回り推移。労働市場


は引き続き改善。労働資源の活用不足は減少。企業の設備投資と純輸


出の軟調続く。全員が政策決定に賛成。」などが示されて、発表直後


は上下動の揉み合いとなるも、その後に上昇する展開になりました。


その後、翌30日の日鉱工業生産指数速報への反応は限定的でしたが


東京時間序盤に124円台へ上昇して、日経平均が200円超上昇するな


か堅調に推移して、NY時間序盤に発表された米第2四半期GDP速報は


予想より弱い結果となるも、前期分が上方修正されたとともに、米第


2四半期個人消費速報や米第2四半期コアPCEおよび米新規失業保険


申請件数などが市場予想より強い結果となったことを背景に揉み合い


ながらも週高値となる124.58へ上昇しました。その後、米10年債利


回りの低下も背景に反落して、その後、翌31日に発表され市場予想


より強い結果となった日全国消費者物価指数への反応は限定的で、東


京時間前半にかけて123.90へ下落する展開になりました。その後、


東京時間後半から切り返してNY時間序盤にかけて124.37へ反発しま


したが、米第2四半期雇用コスト指数が市場予想より弱い過去最低の


0.2%となったことによるドル売りに123.51へ急落する展開になり


ました。その後、ミシガン大学消費者信頼感指数確報が市場予想より


弱い結果になりましたが、ドルストレートの反落に伴うドル買いも背


景に123円台後半へ反発して、ロンドンフィックス頃から揉み合いに


なり123.85で週の取引を終えまた。


 


 


今週のドル円相場は、上昇した場合、まずは124.00の「00」ポイン


トを巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は731日のNY


時間の戻り高値24.37のポイント、さらに上昇した場合は先週高値の


124.58のポイント、ここを上抜けた場合は125.00の「00」ポイント


さらに上昇した場合は65日の高値125.85から126.00の「00」ポ


イントを巡る攻防が注目されます。


一方、下落した場合は、まずは731NY時間の安値123.51のポイ


ントを巡る攻防が注目されます。ここを下抜けた場合は729日の


東京時間の押し目123.33のポイント、さらに下落した場合は728


日の東京時間の押し目123.07から先週安値でもある123.00の「00


ポイント、ここを下抜けた場合は714日の安値122.92のポイント


さらに下落した場合は713日の安値122.16から122.00の「00」ポ


イント、ここを下抜けた場合は710日の東京時間の押し目121.50


のポイントを巡る攻防が注目されます。


 


 


今週のドル円相場は経済指標および要人発言では、3日の米個人消費


支出と米PCEコアデフレータと米ISM製造業景況指数、5日の米ADP


雇用統計と米貿易収支と米ISM非製造業景況指数、6日の米新規失業


保険申請件数と米失業保険継続受給者数、7日の日銀金融政策および


黒田日銀総裁の会見と非農業部門雇用者数変化と米失業率と米製造業


雇用者数と米平均時給、などが注目されます。


 


 


先週のドル円は、米FOMCと米第2四半期GDP速報の2つのイベントが


あり週後半にかけて堅調傾向で推移しましたが、週末の米第2四半期


雇用コスト指数がネガティブ・サプライズとなって、124円台半ばの


いわゆる黒田ラインに上値を阻まれる格好で急落して、週間ベースで


僅か15Pips上昇のレンジ相場になりました。


 


今週は米ISM製造業景況指数と米ISM非製造業景況指数、そして週末


の米雇用統計が注目材料となりますが、5週間の長期休場を経て再開


されるギリシャのアテネ証券取引所の売買もリスク動向として注目材


料になりそうです。レンジ抜けを期待したいものです。


 


 


先週のユーロドルは、(概要のみ記載) 週初27日に1.0980で始まり


IMFがギリシャに対する新規融資を検討へ。」との報道や、ドル円の


軟調に伴うドル売りも背景に、金先物が一時1100ドル台を回復する


なか堅調に推移して1.10台へ上昇しました。その後、ロンドン時間


序盤に発表され市場予想より弱い結果となった独輸入物価指数への


反応は限定的で、中国上海株式市場が8.48%の暴落になりドル円が


下落したことに伴うドル売りを背景にロンドン時間前半に1.1113


上昇する展開になりました。その後、反落して、NY時間序盤に発表さ


れ市場予想より強い結果となった米耐久財受注への反応は限定的なが


1.1049へ押しとなりましたが、その後、反発して、IMFの「ユーロ


圏のインフレは2016年に上昇へ。2020年まではECBの目標より低い


水準の可能性もある。ECBQEの期限の20169月を超えてそれを


拡大する必要。」との発表もあるなか、ロンドンフィックス過ぎに週


高値となる1.1129へ上昇しました。その後、反落して、翌28日のオ


セアニア時間にかけてにかけて1.11台を割り込み、揉み合いになり


ました。その後、東京時間に入りWSJの「不安定なコア・インフレで


ECBが量的緩和の拡大も。」との観測報道があるなか、ドル円の上昇に


伴うドル買いも背景に軟調傾向で推移してロンドン時間前半にかけて


1.1021へ下落しました。その後、NY時間序盤から切り返して、その


後に発表されたリッチモンド連銀製造業指数は市場予想より強い結果


になるも米消費者信頼感指数が市場予想より弱い結果となったことを


背景とするドル売りや米10年債利回りの低下を背景に、揉み合いなが


らも堅調傾向で推移して、翌29日の東京時間前半にかけて1.1081


へ反発しました。その後、東京時間午後からドル円の上昇に伴うドル


買いも背景にロンドン時間序盤にかけて1.1030へ反落しましたが、


その後、一時1.1072へ反発する展開になりました。その後、再び反


落してロンドフィックスにかけて1.1010へ下落した後にやや戻して


FOMCの発表を迎えました。FOMC声明では「さらに一段の雇用改善と


物価上昇への合理的自信で利上げへ。(後略)」などが示されて、一時


1.1079へ上昇した後に1.0966へ下落する展開になりました。その後


も揉み合いながらも軟調傾向で推移して、翌30日の東京時間終盤に


かけて1.0941へ下落しました。その後、ロンドン時間序盤発表され


市場予想より弱い結果となった独失業者数には反応薄でロンドン時間


前半に1.0984へ反発しましたが、その後、再び軟調傾向で推移して


NY時間に入り発表された米第2四半期GDP速報は予想より弱い結果と


なるも、前期分が上方修正されたとともに、米第2四半期個人消費速


報や米第2四半期コアPCEおよび米新規失業保険申請件数などが市場


予想より強い結果となったことによるドル買いを背景に、IMFの「ギ


リシャを支援するには安定的な計画が必要。債務減免の誓約がなけれ


ば支援できない。条件が整ったときのみ支援が可能。ギリシャ情勢は


非常に困難。」との発表もあるなか、ロンドンフィックス過ぎに週安


値となる1.0893へ下落する展開になりました。その後、ドル円の反


落に伴うドル売りも背景に切り返して、翌31日の東京時間前半にか


けて1.09台半ばへ反発しました。その後、上下動の揉み合いを経て


ロンドン時間前半に発表された欧失業率は市場予想を下回るも欧消費


者物価指数コア速報が市場予想より強い結果となったことを背景に


1.0988へ上昇しました。その後、一時小幅に反落しましたが、NY


間に入り発表された米第2四半期雇用コスト指数が市場予想より弱い


過去最低の+0.2%となったことによるドル売りに1.1113へ急伸する


展開になりました。その後、市場予想より弱い結果となったミシガン


大学消費者信頼感指数確報には反応薄で、ドル円の反発に伴うドル買


いも背景に反落して、原油先物が軟調に推移して、セントルイス連銀


総裁の「9月利上げに向けて米経済は良好。GDP統計は利上げシナリ


オを後押し。(後略)」との発言もあるなか下落して1.10台を割り込


1.0981で週の取引を終えました。


 


 


今週のユーロドル相場は、上昇した場合、まずは1.1000の「000」ポ


イントを巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は1.100


00」ポイント、さらに上昇した場合は731日のNY時間の高値の


1.1113から先週高値の1.1129のポイント、ここを上抜けた場合は7


1日のロンドン時間の戻り高値1.1170のポイント、さらに上昇し


た場合は1.1200の「00」ポイントから710日の高値1.1215のポイ


ント、ここを上抜けた場合は629日のNY時間の高値1.1277のポイ


ントを巡る攻防が注目されます。


一方、下落した場合は、まずは1.0900の「00」ポイントから先週安


値の1.0893のポイントを巡る攻防が注目されます。ここを下抜けた


場合は722日のNY時間の押し目1.0869のポイント、さらに下落し


た場合は721日の安値1.0808から1.0800の「00」ポイント、ここ


を下抜けた場合は424日の安値1.0784のポイント、さらに下落し


た場合は417日のNY時間の押し目1.0733のポイント、ここを下抜


けた場合は420日の安値1.0712から1.0700の「00」ポイントを巡


る攻防が注目されます。


 


 


今週のユーロドル相場は経済指標では、4日の欧生産者物価指数、


5日の欧小売売上高、6日の独製造業新規受注、7日の独鉱工業生産指


数、などが一応注目されますが、対ドル通貨ペアとして、3日の米個


人消費支出と米PCEコアデフレータと米ISM製造業景況指数、5日の


ADP雇用統計と米貿易収支と米ISM非製造業景況指数、6日の米新


規失業保険申請件数と米失業保険継続受給者数、7日の非農業部門雇


用者数変化と米失業率と米製造業雇用者数と米平均時給、などが注目


されます。


 


 


先週のユーロドルは、週前半に上昇するもその後に反落して、FOMC


米第2四半期GDP速報の2つのイベントを経て軟調に推移しましたが


週末の米第2四半期雇用コスト指数が米ドルのネガティブ・サプライ


ズとなって急伸した後に急反落する激しい上下動になり、週間ベース


では僅か1Pip上昇の揉み合い相場になりました。


 


今週初は、5週間の長期休場を経て再開されるギリシャのアテネ証券


取引所の売買動向がまずは注目されます。また、独10年債利回りの


動向は注目されるも、今週のユーロ圏の経済指標に対する市場の注目


度はそれほど高くはなさそうで、米ISM製造業景況指数と米ISM非製


造業景況指数、そして週末の米雇用統計などが注目材料となって、米


ドル主導の相場展開になりそうです。また、ドルストレート全般に原


油価格との相関がみられますので、原油先物の動向も注目されます。


ドル円と同様に今週こそはレンジ抜けを期待したいものです。


 


 



 


 


■トレードと凡事のお話 その157


 


 


前回からの続きのお話です。


 


 


投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が


トレードでは当たり前なことこそが大切として、


「投資苑3」の中でこう語っています。


 


 


「相場には秘密があります。


 秘密がないということが秘密なのです。」


 


 


相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは


いったいぜんたい何なのでしょうか...。


 


 


今回は「トレードと凡事」その第百五十七話です。


 


 


それでは、はじまり、はじまり~。^^


 


 


 


『おい、ジイさん。先週のドル円は上下動の揉み合いになったが...、


 結果的に124円ミドルの黒田ラインに上値を阻まれた格好ながら


 週末の急落には驚いたな...。何が起こったかのかと思ったぜ...。』


 


 


「ふむ...。そうであったのう。溜口剛太郎殿。


 米第2四半期雇用コスト指数が四半期として過去最低となった事


 によるドル売りじゃったが...、いわゆるイエレン・ダッシュボード


 の項目ながら、市場参加者の多くはさほど重要と認識していなく、


 米ドルのネガティブ・サプライズとなったのう...。


 結果、発表直後はドル円が80Pipsほど急落して、


 ユーロドルが140Pipsも急伸することになったのう...。」


 


 


『まぁ、その後はけっこう戻したけど...、驚きだったな。


 そして、結果的に、ドル円は週間で僅か15Pips上昇で、


 ユーロドルが週間で僅か1Pip上昇の揉み合い相場となったぜ。』


 


 


「ふむ。『市場では何でも起こり得る』という事が再認識されたが...


 今週は米ISMに週末の米雇用統計が予定されてるからして、


 ドル円、ユーロドルともにレンジ抜けが期待されるのう...。」


 


 


『あははっ。今週こその期待も裏腹にレンジ相場が続ているが...、


 夏枯れ相場ながら早くトレンド相場になってもらいたいもんだぜ。


 さてところで...、今日は何のお話だい。


 「似て非なる状況-『それとこれとは全く違う!』のお話」


 とやらかい? ジイさん。』


 


 


「ふむ...。『複数時間軸における価格循環のお話』や


 『自己フィルターのお話』なども話しておきたいテーマじゃが...、


 今日は『似て非なる状況-「それとこれとは全く違う!」のお話』


 でもさせてもらうとしようかのう...。溜口剛太郎。」


 


 


『よろしい...。まぁ、聞いてやろうじゃないか...。』


 


 


「トレードで利益を上げるためには、それが順張りであれ、


 あるいは逆張りであれ、エントリーしたポジションに対して、


 必ず『価格の順行』が要件となるが...。」


 


 


『おい、ジイさん。それって、どういう意味よ...。』


 


 


「ふむ...。トレードで利益を上げるためには...、


 順張りや逆張りにかかわらず、エントリーしたポジション...、


 つまり、買いポジションであれば、


 その後に価格が上昇することが必要になり、


 また、売りポジジョンであれば、


 その後に価格が下落することが必要になるもので...、


 エントリーしたポジションに対しては、当たり前なことであるが、


 『価格の順行が必須になる』ということじゃ...。」


 


 


『あははっ。言われてみれば当然のことだな...。』


 


 


「ふむ...。このような観点から観るならば...、


 同じようなレンジ相場でも値幅帯域としてのレンジ幅の大小は


 『レンジ内トレードにおける決定的な条件の差異』となるもので、


 低ボラで狭い値幅帯域の小幅揉み合いのレンジは『条件が劣』で、


 ボラがあり広い値幅帯域の大きなレンジは『条件が優』になり、


 同じようなレンジ相場でありながら、


 『似て非なる状況-「それとこれとは全く違う!」』


 ということになるのじゃのう...。溜口剛太郎殿。」


 


 


『低ボラで狭い値幅帯域の小幅揉み合いのレンジ内では


 必須となる『価格の順行』の余地が限られていて...、


 一方、ボラがあり広い値幅帯域の大きなレンジ内では


 必須となる『価格の順行』の余地が大きいということか...。』


 


 


「ふむ...。最近は小幅レンジで反発狙いの逆張りで数Pipsを抜く


 高速スキャルという手法もありこれを否定するものではないが...、


 低ボラで狭い値幅帯域の小幅揉み合いのレンジ内では


 利大を目指せる状況にはなく、価格を順張りで追うと


 買えば下がり、売れば上がる、ということになりやすく、


 ときに負けトレードを量産してしまう悲劇となりやすい


 魔界ゾーンの状況ともなるもので...、


 低ボラの揉み合いでは、ここでのトレードを避けて、


 ボラティリティの循環から、来るべき『ボラの拡大を待ち』、


 むしろ、ブレーク・アウト狙いで待機するほうが


 賢明となることが多いものなのじゃのう...。」


 


 


『一方、ボラがあり広い値幅帯域の大きなレンジ内では


 その下位時間軸において「価格の順行」の小トレンドの余地があり


 レンジ内トレードとしては、条件において優れていることになる、


 というワケだな...。ジイさん。』


 


 


「ふむ。そもそもレンジ相場には手を出さないという考え方もあるが


 特に『低ボラの揉み合い相場には手を出さない』ということは、


 トータル収支の向上に寄与する事が少なくないのではなかろうか。


 トレードに勝てないと嘆いている場合は...、


 『低ボラの揉み合い相場には手を出さない』ということが、


 重要な指針になるのではなかろうかのう...。」


 


 


『......。』


 


 


「そして...、一括りにブレーク・アウトと呼ばれる状況でも、


 『似て非なる状況-「それとこれとは全く違う!」』


 ということがあるものでのう...。溜口剛太郎殿。」


 


 


『それって、どういうことよ...。ジイさん。


 レジ・サポの抵抗を価格が抜けることをブレーク・アウトと


 定義してそう呼ぶんじゃないのかい?』


 


 


「ふむ...。確かにレジ・サポの抵抗を価格が抜けることを


 ブレーク・アウトとは呼ぶが...、


 これはいわばブレーク・アウトの必要条件であり、


 ただこれだけをもってしてブレーク・アウトの狙いのトレードを


 していては勝率が芳しくない結果となるものじゃ...。」


 


 


『えっ、ブレーク・アウト狙いには必要条件の他に十分条件と


 呼ぶべきモノもあるということか? ジイさん...。』


 


 


「ふむ...。どのブレーク・アウトも全く同じ条件という事はなく...、


 1. トレンド方向へのブレーク・アウトの場合。


 2. 価格抵抗を加速を伴い抜けていくブレーク・アウトの場合。


 3. ブレーク直前にスクイーズ(価格の絞込み)があった場合。


 4. ブレーク・アウト直前にフェイク・アウトがあった場合。


 5. フェイク・アウトに長いピン・バーがあった場合。


 6. 価格の進行方向の次のチャートポイントまで距離がある場合。


 などでは、同じブレーク・アウトのようでありながら、


 条件は数段良い状況となるものなのじゃ...。」


 


 


『で...、フェイク・アウトって何よ...。ピン・バーって何さ...。』


 


 


「フェイク・アウトとは、逆側へのダマシのブレーク・アウトで...、


 価格が逆サイドにブレークしかけそれがダマシとなった状況じゃ。


 そして、ピン・バーとは、いわゆる長いヒゲのことで、


 ピン・バーを伴い逆サイドのブレークがダマシとなった場合...、


 つまり、フェイク・アウトにピン・バーを伴っていた場合は、


 その逆サイドのブレーク・アウトのダマシが補強されて、


 その後の正方向のブレーク・アウトの確度が高まることになる、


 ということじゃ...。溜口剛太郎殿。」


 


 


『ふーん。そういうことか...。


 ブレーク・アアウトの直前にフェイク・アアウトの状況があり、


 さらにそのフェイク・アウトにピン・バーを伴っていれば、


 その後の正方向のブレークアウトの確度が高まるという事で...


 単にレジ・サポの抵抗を価格が抜けただけの条件とは違い、


 その後の正方向のブレーク・アウトの確度が高まるという事か。』


 


 


「ふむ...。同じプレーク・アウトのようでありながら...、


 上記の6つの条件を伴う場合、もしくは幾つかを伴う場合は、


 『似て非なる状況-「それとこれとは全く違う!」』ことになり、


 ブレーク・アウトの確度は高まることが多いのじゃのう...」


 


 


『で...、もう1つ気になることがあるんだけどさぁ...。


 「2. 価格抵抗を加速を伴い抜けていくブレーク・アウトの場合」


 なんだけどさぁ...、レジ・サポを価格が加速して抜けたって、


 その後にヒゲとなってダマシになる場合もあるじゃないか...。』


 


 


「ふむ...。確かにそういう場合もあろう...。溜口剛太郎殿。


 トレードには絶対という事はなく、


 反例を挙げればそれは幾らでもあるものじゃ...。例えば、


 5度も下値を支持したサポートさえ価格は下抜けることがあり...、


 MAが上昇傾向でも価格が下げることがあり...、


 三役好転と呼ばれる状況からトレンドが転換することもあり...、


 反例を挙げつらえば、それは幾らでもあるものじゃ...。


 確率的思考、もしくは傾向における優位性として


 『価格抵抗を加速を伴い抜けていくブレーク・アウトの場合』は、


 ブレーク・アウトの確度が高くなる、と認識すべきであろう...。」


 


 


『......。』


 


 


「ともあれ、トレードの状況には、確度の差があり...、


 『似て非なる状況-「それとこれとは全く違う!」』


 という場合がある事を知り、より良い状況...、


 つまり、補強となるエビデンスの示唆を加えてしっかり認識して


 トレードに臨んでいきたいものじゃのう...。溜口剛太郎殿。」


 


 


『さてところで...、ジイさん。来週は何のお話だい。


 「複数時間軸における価格循環のお話」か


 「自己フィルターのお話」とやらかい?』


 


 


「ふむ...。来週は少し早い夏休みを頂きお休みさせてもらうが...、


 再来週に、『複数時間軸における価格循環のお話』か


 『自己フィルターのお話』のどちらかをさせてもらうとしよう。」


 


 


『じゃぁ...、また再来週に会おうぜ。ジイさん。


 まぁ、ゆっくり夏休みでも楽しみなよ...。』


 


 


「では...、また再来週にお会いしようぞ。溜口剛太郎殿。」


 


 


 


 


なーんちゃって。


 


またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m


 


 


ではまた来週...、ではなくて、再来週。