トレードと凡事のお話 その78

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こんにちは。

台風30号が直撃したフィリピンのレイテ島では
死者が1万人にも達する甚大な被害になっているそうです。

 

 

●今週(11日-15日)のドル・円・ユーロの注目点

 

 

米ドルについては、先週はドルインデックスが週初80.81で始まり、
週前半は揉み合うも週後半に上昇して81.28で週終値になりました。
LIBORドル3ヶ月物金利は週レベルで0.2394%に上昇しました。
米10年債利回りは週レベルで2.750%に上昇しました。
NYダウは週間146.23ドル上昇。史上最高値を更新して15761.78ドル
で週取引を終えました。

 


先週のドル円相場は、(概略のみ記載) 週初の4日に98.79で始まり、
本邦が休日の中、やや軟調傾向の小幅な揉み合いで推移しました。
ダラス連銀総裁の「できるだけ早く政策の正常化を行う必要。私見
では来年3月までのQE承認を除外しない。」との発言には反応薄で、
ロンドン時間序盤に98.57まで反落しましたが、その後に再びやや
反発して、セントルイス連銀総裁の「資産購入の縮小を急ぐべきで
はない。月額850億ドルの資産購入は猛烈なペース。縮小時にはMBS
と国債購入の両方を同時に始めるのが良い。FRBは無謀な財政を支援
したくはない。」との発言にも動意薄で、弱い結果となった米製造
業受注指数にも動意づかず、翌5日のオセアニア時間まで小幅な揉
み合いが続きました。連休明けの日経平均は118円高で始まりました
が上げ幅を縮小して、クロス円の下落も背景に東京時間前半にドル円
は98.23へ下落する展開になりました。東京時間午後に切り替えして
98.52まで反発しましたが、ロンドン時間序盤に再び反落して98.20
下落する展開になりました。その後、再び反発して、ボストン連銀
総裁の「政策金利はしばらく相当低い水準で維持される。2016年まで
は政策金利を引き上げない可能性。」との発言には反応薄でしたが、
その後に発表された米ISM非製造業景況指数が強い結果になりロンド
ンフィックス過ぎに98.64まで上昇しました。その後、やや軟調傾向
の揉み合いになり、リッチモンド連銀総裁の「FRBによる緩和の雇用
への効果は緩やか。インフレは抑制されていてインフレ期待は落ち着
いている。」との発言には動意なく、翌6日のサンフランシスコ連銀
総裁の「経済はアンダーパフォーム。成長率は失望させる水準。2014
年初めには成長が加速すると予想。債券買い入れが目的を達したと確
信すれば買い入れ終了を明言すべき。」との発言にも特段の動意なく
やや軟調傾向の揉み合いが続きました。その後、「トヨタは今年度の
営業益を2兆2000億円に上方修正。」との報道に日経平均が急伸した
ことを背景に98.75まで上昇しましたが、その後は小幅上下動の揉み
合いになり、クリープランド連銀総裁の「追加の債券購入には注意を
払う必要。債券購入を継続することによって得られる効果は未知数。
債券購入の縮小は金融引き締めではない。」との発言には動意薄で、
翌7日の東京時間も98円半ばから後半の上下幅25Pips程度の小幅な
揉み合いが続き、ロンドン時間前半まで延々と小幅な揉み合いが続く
展開になりました。その後、NY時間では米第3四半期GDP速報が予想
より強い結果になったことを背景に週高値となる99.40まで急伸しま
したが、米第3四半期個人消費が低下していたことや米新規失業保険
申請件数が増加していたことにを背景に見直しが入ったか、NYダウが
プラス圏からマイナス圏へ反落して150ドル超の下落となったことをも
背景に、ドル円は反落してNY時間後半にかけて週安値となる97.67ま
で急落する展開になりました。その後、NY時間終盤から翌8日のオセ
アニア時間にかけて98.20あたりまで戻しましたが、その後、東京時
間からロンドン時間前半にかけて小幅な揉み合いになりました。
米雇用統計の発表直前に一時98円台を割り込みましたが、米雇用統計
ではNFPが+20.4万人、米民間部門雇用者数が+21.2万人、そして過
去2ヶ月分のNFPが合計で6万人の上方修正となるなどサプライズと
なり急伸して、その後に発表されたミシガン大学消費者信頼感指数速
報は弱い結果となるも99.21まで上昇する展開になりました。その後、
やや下げてロンドンフィックス頃から上下動の揉み合いになり99.03
で週の取引を終えました。

 


今週のドル円相場では、上昇した場合は、まずは先週高値の99.40を
巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は9月20日の高値の
99.66のポイント、さらに上昇した場合は100.00の「000」ポイント、
ここを上抜けた場合は9月11日の高値100.60のポイントを巡る攻防
が注目されます。
一方、下落した場合は、まずは6日午後から7日のロンドン時間前半
にかけての揉み合い上辺の98.70アラウンドのポイント、ここを下抜
けた場合は98.00の「00」ポイント、さらに下落した場合は先週安値
の97.67のポイント、ここを下抜けた場合は10月29日の安値97.46を巡
る攻防が注目されます。

 


今週のドル円相場は経済指標では、14日の米新規失業保険申請件数と
米失業保険継続受給者数、15日のNY連銀製造業景気指数と米鉱工業生
産指数、などが注目されますが先週と比べますと市場の注目度はそれ
ほど高くはないようです。ただ、14日に予定されているイエレン次期
FRB議長の指名承認公聴会での発言が大いに注目されます。

 

先週のドル円相場は週半ばまで小幅な揉み合い相場となりましたが、
週後半は米GDP速報後の激しい上下動と週末の米雇用統計のサプライ
ズでの上昇で相場が動きましたが、週初の始値と週末の終値ではわず
か24銭の上昇に留まる上下動の相場展開になりました。

 

先週の米重要経済指標の結果を受けてFRBのQEテーパリング観測が再
び強まることになりましたが、NYダウは史上最高値を更新して、また
米10年債の回りも2.750%に上昇しました。ドル円は日米の金利差の
拡大により上昇圧力を受けて堅調に推移する可能性がありますが、
年末も視野に入る時期になり、今週はヘッジファンドの45日ルール
による利益確定や調整で理外の動きとなる可能性もありますので、
ドル円と日経平均の相関係数は5月頃の0.9から現在は0.4と低下は
しているものの、今週後半はNYダウおよび日経平均の動向を含めて
一応の注意が要りそうです。また、14日に予定されているイエレン
次期FRB議長の指名承認公聴会での発言には要注意となりそうです。

 


先週のユーロドル相場は、(概略のみ記載) 週初の4日に1.3486で始
まり小幅な揉み合いで推移した後にストップ狙いの動きがあったか
本邦が祝日の中、正午頃から反落して一時1.3442まで下落しましたが
その後に反発して、独製造業PMI確報が強い結果となったこともあり
ロンドン時間序盤に1.35台を回復しました。その後、NY時間序盤に
一時再び1.35台を割り込みましたが、再び反発して、翌5日の東京
時間前半にかけて1.35台前半で小幅に揉み合う展開になりました。
その後、仲値を過ぎたあたりからユーロ円の下落を背景に反落して、
豪RBA声明を受けて豪ドル米ドルが下落する中、ユーロドルは1.35を
再び割り込み、その後に欧州委員会が「2014年ユーロ圏の成長率見通
しを+1.2%から+1.1%に引き下げる。2014年ユーロ圏の失業率予想
を12.1%から12.2%へ引き上げる。」と発表したことを背景にやや軟
調に推移しました。その後、欧生産者物価指数には反応薄でしたが、
16年ぶりの高水準となった英サービス業PMIを受けて上昇するポンド
ドルに連れてユーロドルも反発して一時1.35台を回復しました。
その後、再び反落して、レーン欧州副委員長の「ユーロ相場は基礎経
済を反映しているが強いユーロは南欧の輸出の打撃になる。」との発
言には反応薄でしたが、NY時間に発表された米ISM非製造業景況指数
が強い結果となったことでドル買い動意に深夜12時過ぎに1.3448まで
下落する展開になりました。その後、ロンドンフィックス頃からやや
反発しましたが、翌6日の東京時間仲値にかけて小幅な揉み合いにな
りました。その後、午前11時頃からドルストレート全般の反発に連れ
てユーロドルも反発して、「トヨタは今年度の営業益を2兆2000億円
に上方修正。」との報道を受けて日経平均が急反発してユーロ円が堅
調に推移したことも背景に、1.35台を回復する展開になりました。
その後、やや反落して一時再び1.35台を割り込みましたが、強い結果
となった独欧のサービス業PMI確報への反応は限定的ながら再び反発
して、弱い結果となった欧小売売上高には反応薄で、強い結果となっ
た独製造業受注指数を背景に上下動しながらも堅調傾向で推移しまし
た。その後、NY時間に発表された米景気先行指数には反応薄でしたが
NYダウが100ドル超の上昇になる中、深夜12時頃にかけて週高値とな
る1.3547まで上昇する展開になりました。その後、再びやや反落して
翌7日のオセアニア時間にかけてやや軟調傾向の揉み合いになりまし
たが、東京時間序盤に1.35まで下落した後にやや反発してロンドン時
間前半にかけて1.35台前半で小幅上下動の揉み合いになりました。
その後、弱い結果となった独鉱工業生産指数には反応薄で、ECB政策
金利の発表を迎えました。ECB政策金利の発表では政策金利が0.25%
に引き下げられたことでユーロドルは急落して、その後の米第3四半
期GDP速報も強い結果となったことによるドル買い動意も加わり、
また、ドラギECB総裁の記者会見で「物価圧力は一段と低下。インフ
レ期待はしっかり抑制。政策金利は長期にわたり低水準に留まるだろ
う。低インフレ局面が長期化する可能性。ECBはあらゆる手段を検討
する準備がある。失業率は依然として高い。成長リスクは引き続き
下方向。フォワードガイダンスに関する見解は全員一致。まだ下限
には達してない。原則的に更なる引き下げもあり得る。現時点では
実質金利が低いことが重要。」などが示されたことも相俟って週安
値となる1.3295まで急落する展開になりました。その後、上昇して
いたNYダウがマイナス圏へ反落して下げ幅を拡大して、米10年債利
回りが一時2.60%を割り込み、ドルの売り戻しの動きが強まり、NY
時間終盤にかけて1.3449まで反発上昇する展開になりました。
その後、翌8日のオセアニア時間に再びやや反落して軟調傾向の揉
み合いになり、東京時間も1.34台前半で小幅な揉み合いになりまし
たが、午後3時頃にS&Pが「仏の格付けをAA+からAAに1段階引き
下げる。見通しはネガティブから安定的に引き上げる。」と発表し
たことで一時1.3388まで下落する展開になりました。その後、強い
結果となった独貿易収支や独経常収支には反応は限定的ながらも反
発して、再び1.34台前半で揉み合いになり米雇用統計の発表を迎え
ました。米雇用統計ではNFPが+20.4万人、米民間部門雇用者数が
+21.2万人、そして過去2ヶ月分のNFPが合計で6万人の上方修正と
なるなどサプライズとなって、その後に発表されたミシガン大学消
費者信頼感指数速報は弱い結果となるも、ドル買い動意に1.3317ま
で下落する展開になりました。その後、週末調整の動きもあったか
ロンドンフィックスが近づく頃からドル売り戻しの動きにユーロド
ルは反発して1.3370で週の取引を終えました。

 


今週のユーロドル相場では、上昇になった場合は、まずは1.3400の
「00」ポイントを巡る攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は
8日の米雇用統計前の戻り高値1.3437から7日のNY時間終盤の戻り
高値1.3449のポイント、さらに上昇した場合は1.3500の「00」ポイ
ント、ここを上抜けた場合は先週高値の1.3547のポイントを巡る攻
防が注目されます。
一方、下落した場合は、まずは米雇用統計後の安値1.3317のポイン
トを巡る攻防が注目されます。ここを下抜けた場合は1.3300の「00」
ポイントから先週安値の1.3295のポイント、さらに下落した場合は
9月13日の安値1.3253から9月10日の安値の1.3230ポイント、ここを
下抜けた場合は1.3200の「00」ポイントを巡る攻防が注目されます。

 


今週のユーロドル相場は経済指標では、14日の仏第3四半期GDP速報
と独第3四半期GDP速報と欧第3四半期GDP速報、15日の欧消費者物
価指数確報などが注目されますが、対ドル通貨ペアとして14日の米
新規失業保険申請件数と米失業保険継続受給者数、15日のNY連銀製
造業景気指数と米鉱工業生産指数、などが注目されます。

先週のユーロドル相場は、週半ばまで揉み合い相場となりましたが、
ECBによる利下げやドラギECB総裁の記者会見を受けたユーロ売りと
ともに米第3四半期GDP速報を受けたドル買いに下落して、その後に
反発するも、サプライズの強い結果となった週末の米雇用統計を受
けて再び下落して、前週のハト派色が弱かったFOMCと欧州CPIショッ
クによる下落に続き、先週も軟調な相場展開になりました。

 

今週もECBの利下げの余波と、先週の米重要経済指標の結果を受けた
FRBのQEテーパリング観測の強まりによるドル買いに、ユーロドルが
さらに下落する可能性がありますが、14日の仏独欧の第3四半期GDP
速報の結果の次第によっては反発する可能性があるとともに、年末も
視野に入る時期になり、今週はヘッジファンドの45日ルールによる
利益確定や調整で理外の動きとなる可能性もありますので、柔軟に
トレードしていきたいものです。また14日に予定されているイエレン
次期FRB議長の指名承認公聴会での発言には要注意となりそうです。


 

 

■トレードと凡事のお話 その78

 


前回からの続きのお話です。

 


投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
トレードでは当たり前なことこそが大切として、
「投資苑3」の中でこう語っています。

 


「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」

 


相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは
いったいぜんたい何なのでしょうか...。

 


今回は「トレードと凡事」その第七十八話です。

 


それでは、はじまり、はじまり~。^^

 

 

『おい、ジイさん。先週はECBによる利下げや、
 米第3四半期GDP速報とサプライズとなった米雇用統計などで
 為替相場がけっこう動いたな...。』

 


「ふむ...。ECBの利下げもそれなりのサプライズじゃったが、
 ECB理事会メンバーの四分の一の反対を押し切ってのことで
 かなり異例であったようじゃのう...。
 ギリシャの物価上昇率がマイナスになるなど欧州には
 4日付けの独ハンデルスプラッド紙が指摘するように
 デフレ懸念もでてきているようじゃ...。」

 


『そして、米雇用統計だけどさぁ、思わず「ほんとかよ!」と
 疑いたくなるような結果だったな。』

 


「ふむ...。NFPの計算では米政府機関閉鎖で一時帰休した職員を
 『雇用維持とみなして』、一方、失業率の計算では、
 一時帰休した職員を『失業者とみなした』そうで、
 計算方法のテクニカル的なイタズラもあったようじゃが、
 それでも米雇用市場は改善しているようじゃのう...。」

 


『今週はどうなるのかねぇ...。』

 


「欧州では14日の仏独欧の第3四半期GDP速報が注目の焦点と
 なりそうじゃが...、米国では14日のイエレン次期FRB議長の
 指名承認公聴会での発言が注目されるのう...。」

 


『イエレン氏といえば超が付くくらいのハト派の人だから、
 それに沿った発言をするのかな?』

 


「イエレン氏をハト派と呼ぶ人は多いが、
 一部には『融和の人』と呼ぶ人もいて、今まではFRB議長の
 代弁者のように決して議長の意志に逆らう発言はしなかったが、
 今度は自身がFRBの議長としてリーダーシップを取るべき立場と
 なられるからのう...。先入観なく発言を待ちたいものじゃ。」

 


『QEテーパリングについて、米政府機関の閉鎖などで
 結果的に発言が二転することになったバーナンキ現FRB議長の
 勇退の花道を飾るような発言の可能性もあるのかな...。
 「年内テーパリング開始と言った、男バーナンキに二言無し。」
 てなことを支援するような...。』

 


「あははっ。それはどうか判らぬが...、
 ハト派と目されている人がもしもタカ派の発言をした場合は、
 これからなられる立場が立場であるだけに、
 それなりのインパクトになることでであろう...。
 じゃが...、ハト派を踏襲した発言となるやも知れぬし、
 まぁ、先入観なく発言を待ちたいものじゃのう...。」

 


『さて、ジイさん。今回は「ボラティリティと相場の転換点」
 の話の続きだったな...。』

 


「ふむ...。今でもときどきドル円などが1日以上にわたり
 上下幅が30Pipsもないような小幅な揉み合いというか、
 膠着(こうちゃく)状態となることがあるが...、
 このような時、よく観ると全く動いていないわけではなく、
 細かな上げ下げを忙しく繰り返しているものでのう...。」

 


『うん、そんなことがあるよな...。
 そんな時はまったくイライラしちまうもんだぜ。』

 


「同じようなレンジ相場でもボラのあるレンジと
 小幅揉み合いや膠着状態の低ボラのレンジは大きな差があり、
 ボラティリティが極端に低下した場合は、
 ちょっと動いては反転することを繰り返して、
 方向感がなくなるとともに振動数が高くなる傾向があってのう。
 この状態をあえて狙い、逆張りで薄利を積み重ねる
 高速スキャルピングという手法もなくはないが、
 低ボラでは値動きに従いそれを追おうとすると負けやすく、
 価格変動の差分を得る行為としてのトレードとしては
 本来的に低ボラの状況はむしろ忌み嫌うべき良くない状態で、
 ひと目、低ボラ状態と判断されたら、
 そのような状態でのトレードを避けていくことも
 トータル収支の向上のために有力な選択肢となるものじゃ...。」

 


『価格変動の差分を得る行為としてのトレードとしては
 ボラがある程度高い状況を選別すべきということか...。』

 


「ふむ...。あくまでも『本来的』に、ということにはなるが、
 『低ボラの状態ではトレードを避けるべき』、
 そういって良いのではなかろうかのう...。」

 


『......。』

 


「どんな状態でもトレードできるようなることは理想じゃが、
 トータル収支という観点から論じるならば、
 負けやすい状況や勝ちにくい状況でのトレードを排除して
 いかに無駄トレードを抑えていくかということは重要じゃ...。
 トータル収支では、勝とうとすることだけを考えずに、
 負けトレードをできるだけ少なくする視点も大切で、
 ノー・ポジのスクエアの価値も知るべきであろうのう...。」

 


『......。』

 


「トレーダーであれば、誰でも勝つことを求めるものじゃが、
 トータル収支で負けているトレーダーが
 8割以上とも9割以上とも言われておってのう...。
 負けやすい状況や勝ちにくい状況でのトレードを排除する技術は
 1割もしくは2割の勝ち組と8割もしくは9割の負組みを分かつ
 重要な要素の1つとなっているのではあるまいか...。」

 


『......。』

 


「そして、価格変動の差分を得る行為としてのトレードでは
 乱高下は別としても、一般に、ボラティリティのある状況は
 収益機会となりやすいものでのう...。
 低ボラ状態からボラティリティが急拡大するブレークアウトや、
 ボラティリティが漸進的に拡大していくアクセレレーション
 などはトレードの好機となりやすいものじゃ...。」

 


『トレードにとってボラティリティは
 けっこう大切な要素になるというわけだな...。』

 


「ふむ...。ボラは無視できえぬトレードの重要な要素じゃ。
 また、ボラが高いと振動数が低減する性質もあってのう...。」

 


『ボラティリティが大きいと単位期間(時間)あたりの
 価格が向きを変える転換点の数が少なくなるということか?』

 


「ふむ...。その証明は簡単なことではないのじゃが、
 どうもその傾向はあるようじゃのう...。」

 


『......。』

 


「そして一般に、大きな時間軸は小さな時間軸よりも
 ボラティリティが高い傾向があり、
 大きな時間軸で価格が向きを変え新たなトレンドが発生すると
 その動きはそれなりに継続しやすい傾向があってのう...。」

 


『......。』

 


「このことをダウは彼の理論のその6で
 『トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する』
 と表現したが、ここにトレードの重要なヒントがあるじゃのう...。」

 


『ジイさん。それは何だ。』

 


「トレードは、小さな時間軸(下位時間軸)では
 小さな波動の押し戻りを待つとしても...、
 基本的に、大きな時間軸(上位の時間軸)のトレンド、
 もしくは価格の動きの方向へ行うべきということじゃ...。」

 


『なーんだぁ...。仰々(ぎょうぎょう)しい言いまわしで、
 何かと思ったら、よく言われていることじゃないか...。』

 


「あははっ。当たり前のことをただ当たり前に行うことが、
 トレードなのかも知れぬのう...。溜口剛太郎殿。」

 


『ジイさん。来週は何の話だい?』

 


「そうじゃのう...。『似て非なるもの予測と対応』
 のお話でもさせてもらおうかのう...。」

 


『ふん。また楽しみにしておいてやらぁ...。』

 

 


なーんちゃって。

 

またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m

 


ではまた来週。