トレードと凡事のお話 その30

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こんにちは。

2013年からユーロ紙幣が新デザインになるそうですが、
5ユーロ紙幣ではギリシャ神話の女神「エウロパ」の
透かし図柄が採用されることになりましたね。

※来週18日(日)のブログの更新はFX友の会へ出席のため
 お休みさせていただきます。よろしくお願いいたします。

 

●今週(12日-16日)のドル・円・ユーロの注目点


米ドルについては、先週はドルインデックスは週初80.59で始まり、
米大統領が決定した6日に一時押すも、週間ではリスク回避による
ドル買いに堅調傾向で推移して81.03で週の終値となりました。
そして、先週のLIBORドル3ヶ月物金利は先週末0.31000%と続落し
ましたが下落のペースは緩やかになりました。
また、米10年債利回りは週末1.613%と週間で低下しました。
一方、NYダウは米大統領選挙後から財政の崖への懸念が意識されたか
週終値で12815.39ドルと13000ドルの大台を割り込み週間で277ドルほ
どの下落になりました。

先週の米主要経済指標では、5日の米ISM非製造業景況指数(10月)が
予想より弱い54.2、7日の米消費者信用残高(9月)が予想より強い+
113.65億ドル、8日の米貿易収支(9月)が予想より強い?415億ドル、
米新規失業保険申請件数が予想より強い35.5万件、米失業保険継続
受給者数が予想より強い312.7万人、9日の米輸入物価指数(10月)が
予想より強い+0.5%、ミシガン大学消費者信頼感指数速報(11月)が
予想より強い84.9、などになりました。

また、先週の米要人発言やヘッドラインでは、5日、米ISMニーブス
氏「米雇用に大きな改善の兆候がみられる。」、

6日、サンフランシスコ連銀総裁「非伝統的な金融政策はインフレ
を引き起こすことなく成長を支援。インフレが高まればFRBに利上げ
や資産売却などの対応手段がある。過度なリスクテークがみられれば
FRBは政策変更が可能。調査によるとQE1とQE2により失業率が1.5%
低下。FRBの量的緩和措置により米経済はデフレに陥ることを回避。
引き締め時にはまず利上げを実施しその後徐々に資産を売却する。
FRBは経済が充分に成長してはじめて緩和策から脱却へ。米議会が
持続可能な財政軌道を実現すれば経済に恩恵。FRBの積極的な金融
緩和が潜在的ショックから経済を守る。」、
米労働省「求人件数(9月)は356万件。8月の366万件からやや減少。」

7日、オバマ米大統領がロムニー氏に勝利して米大統領に再選、
米CNNテレビ「米民主党は上院で改選前議席を上回った。」、
フィッチ「財政の崖の解決があればAAAは維持されるが、失敗すれば
格下げの可能性が強まる。債務上限引き上げのタイミングを間違え
ても格下げの可能性。」、
ムーディーズ「米格付けに関しては2013年度の予算交渉と財政赤字の
対GDP比率の下降傾向しだい。米大統領は財政の崖回避へ早急な取り
組みが必要。信頼性の高い赤字削減策で合意を取り付けられなければ
2013年の格下げを招く公算が大きい。」、

9日、セントルイス連銀総裁「最近の調査によればFRBの政策は過度
に緩和的な可能性。テイラー・ルールによって推奨される水準よりも
300bp低い。金利をゼロに維持すれば金融市場のバブルにつながる可
能性。財政の崖の米経済への影響を回避するにはオバマ大統領と米議
会の対応が重要。FRBにはバランスシートの余裕がないため年末にツ
イストオペを延長するとは予想していない。ツイストオペの延長がな
ければ他の資産の購入を決定する可能性も。2013年のGDP伸び率見通
し3.5%を堅持。財政の崖は回避と予想。」、
米下院議長「オバマ大統領に6000億ドルに及ぶ財政の崖を回避するよ
う要請。富裕層への増税は雇用創出にはならない。直ぐにも議論を始
めたい。」、
オバマ米大統領「経済財政問題を巡り議会指導部と来週に協議する。
均衡取れ責任ある債務削減を目指す。バランスの取れた歳出削減と
歳入の組み合わせが必要。富裕層への増税はすべき。妥協の余地は
あるが均衡を欠く計画は拒否する。大統領選の結果は国民が自身の
アプローチに合意した結果。中間層の増税回避に長い交渉や劇的な
展開は必要がない。」、などがありました。

今週の米主要経済指標では、13日に米月次財政収支(10月)、14日に
米小売売上高(10月)と米生産者物価指数(10月)に米生産者物価指数
コア(10月)と米企業在庫(9月)に米FOMC議事録、15日に米消費者物
価指数(10月)と米消費者物価指数コア(10月)に米新規失業保険申請
件数とNY連銀製造業景気指数(11月)にフィラデルフィア連銀景況指
数(11月)、16日に対米証券投資(ネット長期フロー 9月)と米鉱工業
生産(10月)に米設備稼働率(10月)、などが予定されています。


円については、先週の日主要経済指標では、6日の日景気先行CI指数
(9月)が予想とおりの91.2、同一致CI指数(9月)が予想より弱い91.7、
8日の日国際経常収支(9月)が予想より弱い+5036億円、日国際貿易
収支(9月)が3ヶ月連続赤字の予想より弱い?4713億円、日機械受注
(9月)が予想より弱い?4.3%、日経常収支(9月)季調済では?1420億
円と31年半ぶりの赤字、日景気現状判断DI(10月)が予想より弱い39.0
日景気先行き判断DI(10月)が予想より弱い41.7、9日の日消費者態度
指数(10月)が予想より強い39.7、などになりました。貿易収支など、
弱い結果かが目立ちました。

また、先週の日要人発言やヘッドラインでは、5日、日銀総裁「G20
で緩和強化は世界経済減速と日本の輸出の鈍化が背景と説明。米国
には大統領選後に財政の崖問題に速やかに取り組むこと期待。財政
健全化は必要だが各国の財政状況に応じ景気に配慮が必要。」、
日財務相「G20で円高が日本経済の下振れ要因との強い懸念を表明。
経済対策を11月中に取りまとめることを説明。特例公債法案の早期
成立に向けて努力していることを説明。ESM債の購入も検討。」、
日経済相「日銀総裁人事については予断をもって言う段階ではない。
デフレ脱却と円高是正が喫緊の課題。日銀にも努力してもらってい
る。日銀の独立性は重要。」、

6日、日財務相「G20声明は日本の為替に関する立場を反映。為替
相場の安定につながることを期待。G20声明をしっかり受け止めて
財政健全化に取り組む。特例公債法成立に向け全力を尽くす。」、
日銀総裁「日米欧6中銀による外貨相互融通延長が決定した事実は
ない。」、
早川日銀理事「財政の持続可能性に懸念となれば金利上昇幅は相当
大きい。米金利大幅上昇なら円安に加え日本の長期金利も上昇。米
長期金利は相当低い。経済情勢好転なら大幅上昇も。日銀の外債購
入は国際的にはルール違反に近い。円キャリー取引で円安になって
もそれは金融緩和効果になる。」、
日経済相「1つの経済指標で景気後退入りとの判断は控える。欧州
問題や米の財政の崖など外的な弱含み要因があるのも事実。財政執
行面での不安を払拭てデフレ脱却・復興に向け進みたい。」、

7日、日自民党総裁「政権奪還後は日銀とはアコード結びインフレ
ターゲット設定へ。政策目標達成できなければ日銀に説明責任を求
める。日銀法改正も視野。日銀は雇用など実体経済にも責任を課す
べき。デフレ脱却に向け強力な金融政策と財政政策を総動員。
経済政策で最大の問題はデフレ脱却。同時に円高是正も必要。」、
日財務相「G20では円高に懸念表明した。無秩序な為替の動きは経済
に悪影響との認識確認できたことは成果。経済成長と財政再建両立
への取り組みを説明して理解が得られた。あまりに急激な変化があれ
ばそういうことも念頭に入れている。デフレからの脱却を日銀に押し
付けるつもりはない。」、
日銀総裁「政府・日銀の共同文書は経財相が直接要求したことではな
い。デフレ脱却に向けて政府のさまざまな施策を期待。政府からの要
求で日銀が金融政策を行うことはない。」、

9日、読売新聞「野田首相は環太平洋経済連携協定TPPの交渉参加を
表明。その直後に衆院解散に踏み切ることを検討していることがわか
った。11月下旬から12月中旬に解散して投開票日は12月中か年明けの
1月が有力。」、
日財務相「経常収支の先行きと動向を注視する必要。予算の年内編成
はどういう状況でも当然の責任。」、
日経済相「日銀のリスク資産買い取りは慎重に行っている印象。日銀
REIT買い取りは微々たるもの。市場に影響与えてるとみていない。」
などがありました。

今週の円にかかわる主要経済指標では、12日に日第3四半期GDP速報
と日第3四半期GDPデフレータ速報に日第3次産業活動指数(9月)と
日国内企業物価指数(10月)に日工作機械受注速報(10月)、13日に日
鉱工業生産確報(9月)、などが予定されています。日第3四半期GDP
速報には注目です。

先週のドル円相場は、週初5日に80.43で始まり東京時間の正午頃に
週高値となる80.56まで上昇しましたが、その後は軟調に推移して
80.20あたりまで下落する展開になりました。その後、ロンドン時間
前半にやや反発をみせしたが小幅な上下動の揉み合いになりました。
その後、翌6日の東京時間が始まる頃から再び軟調推移になって、
東京時間終盤に一時79.96間で下落しました。その後、ロンドン時間
からは反発に転じて、NY時間の終盤にかけてNYダウの堅調も背景に
リスク選好の円売りに80.44まで上昇する展開になりました。
その後、米大統領選挙も意識されたか7日のオセアニア時間から再び
軟調に転じて、米大統領選挙で現職のオバマ大統領が優勢の報道を
背景に正午過ぎに79.81まで下落する展開になりました。その後、
現職のオバマ米大統領の再選が確定すると"Buy the fact"の動き
となってロンドン時間前半に80.40まで上昇しましたが、その後は
再び反落して、ドラギECB総裁の「債務危機が独経済に悪影響を及ぼ
し始めている。」との発言やNYダウ大幅下落を背景にリスク回避の
円買いが強まりNY時間後半に79.76まで下落する展開になりました。
その後、80円台を巡る揉み合いを経て、8日の東京時間とロンドン
時間では緩やかな軟調傾向で推移しましたが、NY時間のロンドンフ
ィックス頃から再び軟調が強まり、NYダウの下落と米長期金利の急
低下を背景にNY時間終盤にかけて79.32まで下落する展開になりまし
た。その後、9日のオセアニア時間から東京時間終盤ににかけて、
やや反発をみせて揉み合いとなりましたが、ロンドン時間が始まる
とギリシャ懸念や米国の財政の崖の問題も意識されたか、再び軟調
になってNY時間が始まる頃に週安値となる79.07まで下落する展開に
なりました。その後、NY時間に入ると連休を控えた週末調整の動き
もあったか、NYダウが揉み合いながらも反発したことを背景に上昇
に転じて79.47で週の取引を終えました。
先週のドル円は米大統領選挙のイベントで上下動とはなりましたが、
欧州懸念や米財政の崖の問題を背景に軟調な一週間になりました。


今週のドル円相場では、上昇になった場合はまずは先週8日の揉み
合い安値の79.76から79.80アラウンドのポイントを巡る売り買いの
攻防が注目されます。ここを上抜けた場合は80.00の「000」ポイン
ト、さらに上昇した場合は80.40から7日高値の80.44のポイント、
ここを上抜けた場合は先週高値の80.56から2日高値の80.67を巡る
売り買いの攻防が注目されます。
一方、下落となった場合は、まずは先週安値の79.07から79.00の
「00」ポイントを巡る売り買いの攻防が注目されます。ここを下抜
けた場合は10月17日安値の78.61アラウンドのポイント、さらに下
落した場合は10月12日安値の78.27のポイントを巡る売り買いの攻
防が注目されます。ここを下抜けた場合は78.00の「00」ポイント
から10月11日安値の77.94のサポート・ゾーンを巡る攻防が注目さ
れます。

先週のドル円は米大統領選挙のイベントに週前半までは上下動とは
なりましたが、週半ばからは日銀による物価上昇率1%が見通せる
まで強力に緩和を推進していくとする「資金供給の総額の上限は設
定せず無制限」との金融政策よりも、ギリシャ懸念や米フィスカル
・クリフ(財政の崖)へのリスク回避を背景とするリスク回避が優勢
になり週間では軟調な相場展開になりました。
今後も日銀の金融緩和による円売り圧力と、欧州懸念および米国の
財政の崖を巡るリスク回避の圧力との綱引き相場となりそうです。

今週初は日第3四半期GDP速報が弱い数字となることが予想され、
ある程度の先行織り込みが進んでるとは思われますが、一旦は、
円の売り戻しとなる可能性はありそうです。ただ、11日のギリシャ
議会での予算案は通過の見込みで支援の条件は整いつつはありなが
らも、ギリシャが16日の償還に備え13日に短期債の入札を計画して
いることから、12日のユーロ圏財務相会合ではギリシャ支援の決定
が先送りになる可能性が高く、また、今週にオバマ大統領が米議会
指導部をホワイトハウスに招き財政の崖についての協議を予定して
いますが、オバマ大統領は「富裕層への増税はすべき。妥協の余地
はあるが均衡を欠く計画は拒否する。」との姿勢を堅持していて、
「富裕層への増税は雇用創出にはならない。」とする米共和党との
折り合いが簡単に決着する可能性は今のところは少ないようで、
日銀の金融緩和による円売り圧力と、欧州懸念および米国の財政の
崖を巡るリスク回避の圧力との綱引き相場ではリスク回避が優勢と
なる可能性もありそうです。

FRBのツイスト・オペの期限切れに伴う12月のFRBの新たな緩和策や
12月の日銀追加緩和策ついてはまだ少し先の材料となりそうですが、
ギリシャが16日の償還を無事通過できればリスク回避の動きが一旦
緩む可能性もあり、ドル円相場はやや軟調傾向が優勢ながらも揺れ
る展開となりそうです。


ユーロについては、先週の欧主要経済指標では、6日の独サービス業
PMI確報(10月)が予想より弱い48.4、欧サービス業PMI確報(10月)が
予想より弱い46.0、欧生産者物価指数(9月)が予想より強い+2.7%、
独製造業受注(9月)指数が予想より弱い?3.3%、7日の欧小売売上高
(9月)が予想より弱い?0.2%、独鉱工業生産指数(9月)が予想より弱
い?1.8%、8日の独貿易収支(9月)が予想より強い+169億ユーロ、
独経常収支(9月)が予想より強い+163億ユーロ、ECB政策金利は0.75
%に据え置き、9日の独消費者物価指数確報(10月)が予想とおりの
+2.0%、などになりました。強弱混在ながら弱い結果がやや多かっ
たようです。


また、先週の主要な欧州要人の発言やニュースヘッドラインでは、

5日、独経済誌ウィルトシャフツウォッヘ「ギリシャ議会の承認が
得られない場合でも改革の実施を強制することをユーロ圏財務相会合
が検討している。導入に先立ち改革実施のため1年間の猶予が与えら
れる見通し。」、
伊国家統計局が「伊GDPは12年に2.3%縮小する見込み。伊経済は2013
年もマイナス成長の見込み。」、

6日、スペインのエル・パイス紙「スペインのGDPについて、2012年
は同国政府が予測する前年比1.5%減に対し1.6%減少すると予想し
ている。」、
S&P「スロベニアをクレジットウォッチ・ネガティブとする。」、
スペインの首相「スペイン経済は2012年が最悪の年になった。2013年
は良くなる見込み。2014年は成長がみれるだろう。現在のところ追加
増税の計画はない。公共部門の雇用は民間より落ち込んでいる。支援
でどの程度金利が低下するのか知る必要がある。もしも金利差に変化
がないなら支援を模索することはない。ECBの発表以降に既に金利差
は縮小しているが支援を除外はしない。コストが急騰すれば支援を
要請するだろう。」、
ギリシャの財務相「新緊縮法案は次回融資を得るために必要とされ
る。融資はギリシャ破綻を防ぐために必要。」、

7日、スペインのパイス紙「欧州委員会によれば2013年のスペイン
成長率は?1.5%の見通し。」、
ユーログループ議長「ギリシャ議会で財政緊縮策は可決されるだろ
う。ギリシャに緊縮プログラムへの代替策はない。12日にユーログ
ループ会合を開催。米財政の崖で欧州から注意が離れる可能性。」、
欧州委「ユーロ圏成長率見通しでは、2012年が?0.4%、2013年が
0.1%、2014年が1.4%。EU成長率見通しでは、2012年が?0.3%、
2013年が0.4%、2014年が1.6%。」、
ドラギECB総裁「国債購入計画はコンディションが大変重要。コン
ディションが整った時だけECBは介入する。無制限の国債購入は管理
しないという意味ではない。インフレリスクは中期的に非常に低い。
債務危機が独経済に悪影響を及ぼし始めている。」、
独の首相「独は欧州における責任を認識している。欧州には危機管理
のための勇気ある変化が必要。危機克服への前進がみられる。必要な
らEU条約改定の準備が必要。改革成功への最初の兆候が出ている。
アイルランドやギリシャの単位労働コストが低下。危機から学ぶこと
が重要。ギリシャ国家は大き過ぎる。」、
伊経済・財務相「2013年の予算は均衡が取れている。累積債務を除け
ば大きな不均衡はない。2012年の財政赤字は名目でGDP比3%を下回
る。景気は非常に大きな後退に直面している。」、

8日、複数のメディア「ギリシャ議会がEUなどが次期支援の条件とし
ている135億ユーロ規模の歳出削減策等の法案を賛成153・反対128で
可決した。」、
一部メディア「ECBは現状の低くなった金利に満足していて国債購入
に消極的。ECBは国債購入を急がない可能性。」、
一部メディア「スペイン政府が年内に支援要請を行う可能性は殆ど
ない。」、
独の財務相「ユーロ地域の危機はまだ終わっていない。得られた信頼
もまだ不安定。」、
一部メディア「ギリシャへの資金提供の是非に関して一部欧州閣僚
から支援決定を数週間先送りするよう要請されていて、加盟国財務相
の判断が先送りされる可能性。」、

9日、一部メディア「ユーロ圏はギリシャ政府債務問題への対策とし
て、同国向け第1次金融支援の利率を現行の欧州銀行間取引金利の
EURIBORプラス1.5%から同0.8%前後に引き下げて、返済期間も現在
の倍にあたる30年とすることを検討している。」、
仏中銀の月例報告「仏の第4四半期GDP伸び率は前期に続き?0.1%の
見通し。」、
EU当局者「12日のユーロ圏財務相会合ではスペインとキプロスも協議
する。ギリシャに関しては詳細に協議する。スペインから追加支援要
請あるとの認識はない。ギリシャに関する協議は1ラウンドでは不充
分でもっと協議が必要になる可能性がある。」、
ギリシャの財務相「ギリシャは次回支援を受け取るだろう。懸念する
理由はない。リーダー達の間でギリシャ債務の見方への相違がある。
ユーログループから次回支援の声明があると期待している。」、
ロイター通信「12日に開かれるユーロ圏財務相会合ではギリシャへの
次回支援について最終決定する可能性は低い。ギリシャは16日の短期
債償還に備えて資金を必要としていることをユーロ圏財務相は認識し
ている。」、
独経済技術省「ユーロ圏の危機で企業が投資を控えるため欧州最大の
独経済は今年10-12月期と来年1-3月期の半年間で著しく冷え込む。」
フィツチ「スペインの現状の財務コストは制御が可能。スペインの格
付けはファンダメンタルズによる。スペイン格付けは支援要請の状況
にはこだわらない。」、
16日償還を迎えるギリシャ政府「13日に短期証券の入札を実施する。
4週間物を21.25億ユーロ。13週間物を10億ユーロ調達予定。」、
伊財務省債務管理局の局長「伊国債の現在の利回り水準は安定してい
る。欧州救済基金に支援を要請する計画はない。残存期間の長期化を
検討。新たに15年物を発行する機会を待っている。」、
独連銀総裁「現在はインフレリスクはない。独も2013年中は2%を上
回ることはないだろうが警戒はしなければならない。必要な時期には
出口戦略を検討。」、などがありました。

そして、8日のECB政策金利発表後のドラギECB総裁の記者会見では
「インフレ率は年内2%を上回る可能性。インフレ率は2013年は2%
を下回る見込み。ユーロ圏の経済成長は引き続き弱い見通し。ECBは
今年の景気改善を見込んでいない。国債購入計画OMTを実施する用意
はできている。ユーロ圏の成長リスクは引き続き下向き。インフレ
リスクは引き続きおおむね均衡。ECBは常に金融政策のあらゆる手段
を討議しているが来年についてどうするかは討議していない。マイナ
スの預金金利については討議していない。国債購入の条件は明らかで
行動する用意があるが決断を下すのはスペイン。ボールは政府の側に
ありECBの側ではない。」などが示されました。

先週のユーロドル相場は、週初5日に下窓を空けて1.2818で始まり
揉み合いを経てロンドン時間に1.2842まで上昇して窓を埋めた後に
スペイン失業者数(10月)が前月比12万8242人増となったことや独2
年債利回りが9月6日以来のマイナス金利になったことなどを背景
に反落してNY時間が始まる頃に1.2767まで下落する展開になりまし
た。その後、ニュースヘッドラインや米大統領選挙を巡る観測およ
びストックマーケットの動向などに揺れながら7日の東京時間前半
まで1.28をコアとする1.2763から1.2826間のレンジ相場となりまし
たが、現職のオバマ米大統領の再選が確定した7日の正午前頃から
反発して、ロンドン時間序盤に先週高値となる1.2876まで上昇する
展開になりました。その後、独鉱工業生産(9月)が弱かったことや
欧州委によるユーロ圏成長率見通しで2012年が?0.4%と示された
ことに加えてドラギECB総裁による「債務危機が独経済に悪影響を
及ぼし始めている。」との発言もあり、ダウ先物の大幅下落を背景
にリスク回避が強まりNY時間前半に1.2736まで急落する展開になり
ました。その後、8日のロンドン時間前半にかけて1.27台半ばをコ
アとする上下動の揉み合いになりましたが、その後、一部メディア
による「ECBは現状の低くなった金利に満足していて国債購入に消極
的。ECBは国債購入を急がない可能性。」「スペイン政府が年内に支
援要請を行う可能性は殆どない。」などの観測報道を契機に1.2720
あたりまで下落する展開になりました。その後、ECB政策金の発表や
ドラギ総裁の記者会見では上下動となって9日の東京時間前半まで
揉み合い推移になりましたが、その後、一部メディアによる「ユー
ロ圏はギリシャ第1次金融支援の利率を引き下げて返済期間も30年と
することを検討している。」との報道があり、また中国経済指標の
改善への思惑買いもあったか、東京時間終盤にかけて1.2790まで反
発する展開になりました。その後は再び軟調推移になって、仏中銀
の月例報告で第4四半期もマイナス成長の見通しが発表されたこと
や、ロイター通信の「12日に開かれるユーロ圏財務相会合ではギリ
シャへの次回支援について最終決定する可能性は低い。」との観測
報道や、独経済技術省の「独経済は今年10-12月期と来年1-3月期の
冬の半年間で著しく冷え込む。」との見通し発表などネガティブな
材料が重なり、NY時間序盤に週安値となる1.2689まで下落しました。
その後、週末調整の動きもあったか、またミシガン大学消費者信頼
感指数速報も強い結果になり、リスク回避がやや後退してNYダウの
反発を背景に1.28台を回復してやや戻す展開になりました。その後、
オバマ大統領の「富裕層への増税はすべき。妥協の余地はあるが均
衡を欠く計画には拒否する。」との発言にNYダウが反落したことで
再びやや押して1.2710で週の取引を終えました。
先週は米大統領選挙のイベントで上下動とはなるも週間ではリスク
回避が優勢で軟調な相場展開になりました。

今週のユーロにかかわる主要経済指標では、12日に独卸売物価指数
(10月)、13日に独ZEW景況感調査(11月)と欧ZEW景況感調査(11月)、
14日に欧鉱工業生産指数(9月)、15日に仏第3四半期GDP速報と独第
3四半期GDP速報に欧第3四半期GDP速報と欧消費者物価指数確報、
16日に欧経常収支(9月)と欧貿易収支(9月)などが予定されています。

今週のユーロドル相場では、上昇となった場合は、まずは8日高値
の1.2776アラウンドを巡る売り買いの攻防が注目されます。ここを
上抜けた場合は9日高値の1.2789から1.2800の「00」ポイント、
さらに上昇した場合は先週高値の1.2876を巡る攻防が注目されます。
ここを上抜けた場合は1.2900の「00」ポイントなどでの売り買いの
攻防が注目されます。
一方、下落となった場合は、まずは1.2700の「00」ポイントから先
週安値の1.2689を巡る売り買いの攻防が注目されます。ここを下抜
けた場合は1.2650から8月31日高値の1.2637のポイント、さらに下
落した場合は1.2600の「00」ポイントを巡る攻防が注目されます。
ここを下抜けた場合は9月6日安値の1.2561のポイント、さらに下
落した場合は1.2500の「00」ポイントを巡る売り買いの攻防が注目
されます。

さて、この原稿を書いている時点ではEUなどが次期支援の条件とし
ているギリシャ議会での来年度予算案の11日の成否は報道されいま
せんが、1日にギリシャ裁判所が「年金カットは違憲の可能性。」
との判断はしているものの、8日にギリシャが歳出削減策等の法案
を賛成153・反対128で可決していることで、来年度の予算法案も成
立する可能性はありそうです。ただ、トロイカの最終報告が遅延し
ていることもあって、要人発言やニュースヘッドラインなどにより
ますと、12日のユーロ圏財務相会合でのギリシャ次回支援について
最終決定となる可能性は低いようで、ギリシャは16日の大量償還に
備えて13日にも短期証券の入札を実施することになりました。

また、米大統領選挙後の市場の関心は米フィスカル・クリフ(財政の
崖)問題と経済情勢へと移行していますが、オバマ大統領は「富裕層
への増税はすべき。妥協の余地はあるが均衡を欠く計画は拒否する」
との姿勢を堅持していて、「富裕層への増税は雇用創出にはならな
い。」とする米共和党との折り合いが簡単に決着する可能性は今の
ところは少ないとともに、欧州経済情勢についても上述のニュース
ヘッドラインのとおり低迷していて、その中にあって15日に仏第3
四半期GDP速報と独第3四半期GDP速報と欧第3四半期GDP速報など
を迎えることで、先行織り込みの動きと合わせてリスク回避の動き
への注意は必要なようです。

一方、ECBは「国債購入計画OMTを実施する用意はできている。」と
していますが、一部メディアが「スペイン政府が年内に支援要請を
行う可能性は殆どない。」との観測報道をしていて、市場の待ち焦
がれるスペインの支援要請の時期は不透明なままで、南欧諸国の国
債利回りはまだ抑制傾向にはありますがストックマーケットも軟調
傾向で推移していることで今後の動向が懸念されます。

12日のユーロ圏財務相会合で何らかの具体的な進展があった場合や
13日に予定されているギリシャの短期証券の入札が無事に通過して、
16日のギリシャの大量償還への見通しが明らかになった場合は、リ
スク回避の動意が後退する可能性がありますが、全般、リスク回避
の動意が優勢となりがちな地合いとなっているようで、ユーロドル
では戻りは売られる可能性がありそうです。

 


トレードと凡事のお話 その30


前回からの続きのお話です。


投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士が
トレードでは当たり前なことこそが大切として、
「投資苑3」の中でこう語っています。


「相場には秘密があります。
 秘密がないということが秘密なのです。」


相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とは
いったいぜんたい何なのでしょうか...。


今回は「トレードと凡事」その第三十話です。


それでは、はじまり、はじまり?。^^

 

『おい、ジイさん。ワインのボジョレーがもうじき解禁だな。』


「そうじゃのう...。今年の解禁日は15日じゃったかな...。
 そしてショッピング街でもクリスマスの飾り付けが始まって、
 早くも年末の雰囲気となってきているようじゃ...。」


『ところで、今週はトレードの4大戦法の話だったな。』


「ふむ...。トレードには数え切れないほどの手法があるが...、
 単一の通貨ペアのトレードに関して言えば、
 大きな分類としては4種類あるようじゃのう...。」


『......。』


「その1つ目は、トレンド性がある相場において、
 トレンドラインとチャネルラインなどを確認して、
 押し(戻り)を待つなどしてトレンド方向へトレードする
 最も基本的な『トレンド・フォロー』。
 2つ目は、上値抵抗と下値抵抗がともにしっかりしていて
 且つある程度の幅のあるトレーディング・レンジにおいて、
 上げ下げのスイングをトレードする『レンジ逆張り』。
 3つ目は、比較的狭いレンジから上値抵抗線(下値抵抗線)を
 超えた強いスラストの動きをトレードする『ブレークアウト』。
 4つ目は、短期的な行き過ぎの動きからの調整となる動きを
 トレードするオーバーシュートで『リバウンド狙いの逆張り』。
 などの4種類じゃのう...。
 どのうように執行するかなどは個別の手法によるが、
 単一の通貨ペアのトレードにおける手法の多くは
 これらの4大分類のどれかに帰属されるのではなかろうか...。」


『うん...。オレ様の場合はなんたって
 ブレークアウト狙いのトレードが好きだぜ。
 ツボにはまったときはグイグイ行って爽快だからなぁ...。』


「ふむ。お前さんの得意なのは
 ブレークアウト狙いのトレードじゃったのう。
 トレードチャンスを多く捉えていくには、
 4大戦法が幅広く使えるよう磨きをかけていく必要があるが、
 自身の得意なトレードを見つけることは大切なようじゃ...。」


『......。』


「ちなみに、ジイも何度も直接お会いしたことがあるがのう、
 ゴロ寝さんという専業トレーダーはオーバーシュートでの
 リバウンド狙いのまっこと名手でのう...。
 自身の得意なスタイルの確立と、その得意に磨きをかけることは
 勝ち組のトレーダーになるためにほんとうに重要なようじゃ。」


『うん...。4大戦法を相場の状況に応じて
 自在に使いこなせることは理想だけれども、
 まずは「自身の得意に磨きをかけるべし。」ってことだな。』


「ふむ...。そのようじゃのう...。
 そしてじゃが...、トレードチャンスを追うばかりではなく、
 トレードに不向きな4大状況も識(し)るべきじゃのう...。」


『なんだよ。そのトレードに不向きの4大状況って...。』


「小さなローソク足が多く示現している動意不活性の状況。
 上下にヒゲが多くローソク足の実体の小さな状況。
 陰線と陽線の混合率が高く動意が不安定な状況。
 上値と下値の抵抗が近く価格の移動範囲が狭い低ボラ状況。
 などのことじゃよ...。」


『あぁ、前にもそんなこと言ってたよな...。』


「とかく初心の頃は、なんとかポジションを持とうとして
 トレードチャンスばかりを探そうとするものじゃが、
 価格の差分・差益を得る行為としてのトレードにおいて
 勝ちにくい状況を排除していくことはさらに増して重要じゃ。
 ジイはのう、これを『排除の技術』と呼んでおるのじゃよ。」


『トレードに良い状況をしっかり待って、
 「行くときは行く」ってことだな。』


「そのとおりじゃ...。チャート分析さえすれば
 どんな状況でもトレードできるなどという幻想を捨て、
 良いところや得意なところだけを選んでトレードするのじゃ。」


『そして...、チャートポイントを認識した上で、
 リスク・リワード比において損小とできそうなところで、
 勝率も鑑みて利中を目指していく...、てなことだろう。
 おい、どうなんだ。ジイさん。』


「あははっ。しっかり纏(まと)められてしまったようじゃ。」


『いつもジイさんばかり喋繰りやがっているからな...。
 たまにはオレ様にも纏めさせてもらうぜ。』


「こりゃ、お前さんに一本取られたようじゃ...。」


『ところで来週はどんな話だい?』


「そうじゃのう...。前期と後期のお話か、
 オシレーターのお話でもさせてもらおうかのう...。
 で...、来週なんじゃがのう、
 大阪に行かねばならぬことになっておって、
 来週は1回だけお休みをいただいて、
 再来週とさせてもらうおと思うとるのじゃ。」


『へっ、どうせFX友の会なんかに行くんだろうぜ...。
 飛行機に乗り遅れないように気をつけて行ってきなよ。
 じゃ...、さ来週を楽しみにしておいてやらぁ。』

 

なーんちゃって。

またまたお話が長くなりました。 m(_ _)m


ではまた来週...、ではなくて、また再来週。。